日々感想。

映画・海外ドラマ・本などの感想(たまにネタばれ有)を綴っています。    ミステリ・ラノベ・BL・TL等ごちゃ混ぜなので、苦手な方はご注意ください。

『 異世界蹂躙 ―淫靡な洞窟のその奥で― / ウメ種 』 ダッシュエックス文庫

【あらすじ】

異世界の勇者が救った世界』エウシュアレで一匹の闇スライム『ブラックウーズ』がこの世に生を享けた。
牛や犬にも劣る小さな魔物。
そんな彼が『人間』を吸収して手に入れたのは…。
――雄の欲望。
やがて彼は自分を討伐すべく洞窟にやってきた天才魔導士のフレデリカ、奴隷のサティア、王国直属のエルフの女騎士フィアーナたち精鋭を捕らえて幽閉する。
全ての悪夢はここから始まった。
彼女たちは無事生還できるのか…。
闇スライムが欲望の限りを尽くす。
無慈悲に蹂躙される異世界を描いたダークファンタジー
今、平和だった世界に悲劇の幕が上がる。

 

 

【感想】

勇者とその仲間が魔王を倒し、残った魔物も順調に駆逐されている世界に、人知れず存在した一匹のスライム。

吸収した獲物の能力を自分のものにするその変異種が、人間の男を取り込んだことから欲望を身につけ、やがて生殖能力までも手に入れて……。

 

別にソレ系の本を購入も検索もしてないのに、何故かアマ●ンさんがお薦めしてきた本。

内容はラノベのレーベルから出して本当に大丈夫?と心配になるレベルで、女性キャラが触手に蹂躙されるお話だった。

3巻までまとめ買いしたけど、明らかに男性向けだな、これは(笑)。

 

感情豊かな某転生スライムの国興し物語と違い、こちらのスライムは何の感情もなく、ただ生存本能に従って男を捕食し女を苗床にして子孫を増やそうとしていくので、エロさよりもおぞましさを強く感じた。

いままでは片田舎の洞窟の中で繁殖してたけど、王都の……しかも王城に二匹も入り込んでしまったコレが、最終的にどれだけ増えるのか……。

怖いけどちょっと楽しみでもある。

あと、巻末の短編で登場人物の過去が描かれてるんだけど、すでにスライムに溶かされて吸収された人のいい人ぶりに、こんなに良い男なのに勿体ない……と思ってしまった(笑)。

2巻ではどれだけ溶けちゃうんだろう。。。

『 異世界食堂 1 / 犬塚惇平 』 ヒーロー文庫

【あらすじ】

オフィス街に程近い商店街の一角、犬の看板が目印の雑居ビルの地下一階にその店はある。
猫の絵が描かれた扉の食堂「洋食のねこや」。
創業五十年、オフィス街のサラリーマンの胃袋を満たし続けてきた。
洋食屋といいながら、洋食以外のメニューも豊富なことが特徴といえば特徴なごく普通の食堂だ。
しかし、「ある世界」の人たちにとっては、特別でオンリーワンな一軒に変わる。
「ねこや」には一つの秘密がある。
毎週土曜日の店休日、「ねこや」は“特別な客"で溢れ返るのだ。
チリンチリンと鈴の音を響かせやってくる、生まれも、育ちも、種族すらもばらばらの客たちが求めるのは、世にも珍しい不思議で美味しい料理。
いや、オフィス街の人なら見慣れた、食べ慣れた料理だ。
しかし、「土曜日の客たち」=「ある世界の人たち」にとっては見たことも聞いたこともない料理ばかり。
特別な絶品料理を出す、「ねこや」は、「ある世界」の人たちからこう呼ばれている。
―――――「異世界食堂」。
そして今週もまた、チリンチリンと鈴の音が響く。

 

 

【感想】

6巻購入を機に、2015年から積んでいた1巻(~5巻)を発掘。

周囲の評価が高いのも納得の飯テロ小説だった。

出てくる料理はどれも(私たちにとっては)身近な料理なんだけど、異世界の住人からは未知で美味なる極上の味だと絶賛されていて、読みながらすべての料理を食べたくなる。

週末は角煮にしようかな…(笑)。

 

お店を訪れるお客さん同士の思わぬ繋がりが面白いし、個人的には某砂漠の国の王子の恋の行方なんかも気になる。

西の大陸と東の大陸でめちゃめちゃ距離が離れてるのに、どこで見初めたの??って、本人たち以外は不思議がりそう。

小人一族と妖精一族の異種間交流なんかも、イラスト的に見てみたい。

『 悪役令嬢と鬼畜騎士 2 / 猫田 』 メリッサ

【あらすじ】

悪役令嬢に転生していたと気づいた侯爵令嬢ツェツィーリア。
娼婦落ちの危機だったが、近衛騎士団副団長で第二王子のルカスの婚約者となり、彼の重い愛に翻弄される日々を送っている。
ところが婚約式も間近という頃、古代竜が出現し、宝剣の使い手である次代の英雄ルカスが討伐に向かうことに。
過去に古代竜と対峙した英雄達は命を落としている。
不安で押し潰されそうなツェツィーリアに婚姻の誓いを残し、ルカスは出立するが!?
ヤンデレ鬼畜騎士と悪役令嬢の溺愛ラブファンタジー第2弾!

 

 

【感想】

チョロイン侯爵令嬢×サイコパス騎士。

想いを交わし、婚約することになった2人。

しかし、婚約式直前に出現した古代竜の討伐のため、式は延期に。

そして、次代の英雄として宝剣を振るうヒーローには、英雄覚醒の代償が……。

 

2ページ目まで読んで、まず思ったこと。

……1巻であんなに閨シーン満載だったのに、まだ婚約式もしてなかったんかーい!?Σ( ̄□ ̄;

2巻でも婚約式は結局できなかったし、正式な結婚の前にご懐妊……とかになりそうで心配だわ。

 

ヒーローとヒロインの婚約式で、ヒーローにエスコートしろとかアホなこと言ってるご令嬢との対決は次巻かなぁ。

王妃や元第2王子もこのまま引き下がらないだろうし、どんな波乱が待ってるのか……3巻が楽しみ。

多分、本の半分くらいは閨シーンだろうけど(笑)。

 

ヒロインの記憶だけを失くした美形不審者がベランダに出没して挨拶するシーンは、似合いすぎてて悔しいけどやっぱりカッコ良かった。

美形はホント得よね!

あの辺の敬語や砕けた言葉が入り交じってるヒーローは可愛くて好き。

イチャイチャシーンが長くてもうお腹いっぱいだけど、ハジメテの時みたいに痛いこと(本気噛み)しなければ、もうそれでいいや~って思っちゃう自分がいるわ(笑)。

 

(ところで、乙女ゲーム転生や悪役令嬢設定ってどこにいったんだろね…?)

『 異界の魔術士 / ヘロー天気 』 レジーナブックス

【あらすじ】

濃ゆい兄弟と幼馴染に感化され、機械弄りと武道を嗜む、ちょっとお茶目(?)な女子高生・都築朔耶。
キャンプ場に行く途中の山道で、彼女は突然、ロイヤルなドレスを着たお姫様と出会う。
お姫様は言った。
「魔術士様、どうか私にお力をお貸し下さい!」
――へ?魔術士?異世界に召喚?どういうこと!?
あれよあれよと事態に巻き込まれ、持ち前のバイタリティと発明力で生き抜くうちに、いつしか朔耶は押しも押されもせぬ「魔術士様」に!
だがその間にも、この世界ではある皇帝の治める国が不穏な動きを始めていた――
無敵の発明少女が縦横無尽に駆け巡る!?
スケール感溢れる痛快異世界ファンタジー

 

 

【感想】

アルファポリス期間限定無料。

 

山で迷子中に、男達に追われるドレス姿のお姫様と遭遇したヒロイン。

「魔術士様」と助けを求められ、戸惑いつつも不審者を倒すが、どうやらいつの間にか異世界に迷いこんでいたようで……。

 

剣と魔法の世界で、発明品(と精霊の力)でTUEEEするお話。

サクヤ式以前の扇ぎ機が役立たずすぎて笑える。

あれなら人力の方が涼しいのでは……。

 

アンバッスさんとレイスのコンビが好きなので、彼らにはまだまだ関わって欲しいなぁ

。でも、帝国に来ちゃったからしばらくは出てこないのかな。

最初は何こいつ?と思ったギャグキャラのドーソンが、どんどん楽しいキャラになってきてるので今後にも期待。

あのお嬢様とロマンスなんてあったりなかったりしちゃうのかしら。

 

ほとんど出番がなかったのに表紙を飾ってるってことは、ヒロインのお相手は皇帝なの?

本来の性格がどんな感じなのか、傀儡から逃れた時どんな政策を取るのか、今後の行動が楽しみ。

『 悪役令嬢と鬼畜騎士 / 猫田 』 メリッサ

【あらすじ】

侯爵令嬢ツェツィーリアはふと気づいた。
自分が乙女ゲームの悪役令嬢に転生していたことに!
しかし既に断罪回避は間に合わず、婚約破棄の後、ヒロインにハメられて娼婦に堕とされてしまう。
最初の客として訪れたのは、ヒロインの幼馴染でチートな近衛騎士団副団長ルカス・ヘアプスト。
怯えたツェツィーリアだが、執拗に抱かれた翌日、目覚めたところはヘアプスト公爵邸だった。
しかも、下腹部には誓紋が刻まれ、ルカスの婚約者になっていて――!?
ヤンデレ鬼畜騎士と悪役令嬢のこじらせ溺愛ラブファンタジー

 

 

【感想】

断罪され娼館へ送られた侯爵令嬢×執着騎士団副団長。

 

断罪前夜に前世の記憶(乙女ゲーム)を思いだしたものの、婚約破棄され娼館送りとなったヒロイン。

初めての客として訪れたヒーローに気を失うまで抱かれ、何故か公爵邸で彼の婚約者として目覚めて……。

 

拗らせ鬼畜男子の執着愛におののきながら読了。

鬼畜っつーか、ヤンデレとかサイコパスとか入ってるよ…。

ヒロインへの愛が重すぎて、周囲への被害が甚大というか、王太子殿下は完全にとばっちりだよなーと哀れになった(笑)。

チョロインなヒロインはあっという間に流されてたけど、噛み付きプレイとか痛そうだったな。

背中ならまだしも、tkbはやめたげてね…。

 

元婚約者(第二王子)やゲームヒロインがもっと暴れるかと思ったけど、意外と大人しかったなぁ。

2巻で何かしでかしたりするのかしら?

なんかやらかして、しっかりザマァされて欲しい。

『 共に笑い合えるその日まで ―孤独な騎士は最愛を知る― / 碧貴子 』 メリッサ

【あらすじ】

妖魔に襲われたところを助けてくれた命の恩人、聖騎士のウォルドに憧れと恋心を抱くノスリ
娼婦のふりをしウォルドと身体を重ねた彼女は、その一度きりの関係で彼の子供を授かる。
ひっそりと町を離れ、子供との穏やかな時を過ごしていたある日、ノスリのもとに偶然ウォルドが現れて――。

 

 

【感想】

聖騎士ヒーローに命を救われ、恋心を抱いた庶民ヒロイン。

ヒーローの子どもが欲しいと一夜の関係を願い、終始冷たい態度で手酷く抱かれ心身ともに傷つけられた後、彼の子を身籠り姿を消す。

5年後、偶然辺境を訪れたヒーローは自分の子と出会い、ヒロインと結婚しようとするが……。

 

家族に捨てられ愛されなかった者同士。

冒頭のヒーローがかなりのクズだった。

ヒロイン、めちゃ痛そう…。

 

父親はクズだったけど、生まれたロイドはすごく可愛くていい子。

子どもの存在を知って、なんとか認めて貰おうとせっせと貢いだり、お役立ちアピールする不器用なヒーローも可愛い。

でも、ヒロインの今さら父親なんていらないって気持ちも分かる。

ヒーローとヒロイン視点が交互に入るので、それぞれの気持ちが分かりやすかった。

 

ヒロインに信じてもらう為の、ヒーローの気持ちの証明の突拍子のなさに笑った。

お山に返してきなさい!じゃなくて、本当に飼うのね。

物騒な番犬がヒロインやロイドを守って活躍する場面も見てみたいな~。

 

ここからは個人的な好みの話なんだけど、『~なわけで。』『~だが。』など、文の途中で留めている文章が多いのが読んでいて気になった。

特に『~で。』は数ページに1回は出てくる頻度。

多分、作者さんの癖なんだろうな…。

『 皇帝陛下の溺愛花嫁 結婚三日前に前世の記憶が蘇ったので全力で旦那様をお守りします / 御厨翠 』 蜜猫文庫

【あらすじ】

公爵令嬢アルシオーネは皇帝ランベールとの結婚を前に毒殺されかけ、ブラック企業のOLだった前世を思い出す。
身体は辛いが彼女は歓喜に震えていた。
ランベールこそ前世愛読していた小説の推しキャラだったからだ。
「そなたの頬は柔らかいな。唇はもっと柔らかかったが」
政略結婚とはいえ彼に優しく扱われ淫らなキスをされてうっとりするアルシオーネ
か弱い身で彼を全力で守ろうとする彼女に、ランベールも心を動かされ!?

 

 

【感想】

毒殺されかけ、前世の記憶を思い出した公爵令嬢ヒロイン。

大好きだったライトノベルの最推しキャラ=ラノベ主人公にとっては敵国の悪役皇帝に嫁いだ彼女は、原作知識を生かしてヒーローを支え、彼を生かそうとするが……。

 

他の方の感想にもあったが、前世で早都子が低評価レビューに荒ぶっているシーンに違和感と疑問を感じた。

読メやブログもアウトなのかしら…?

でもまぁ、そこ以外は転生TLものとして楽しく拝読。

ヒロインのベースが転生後の令嬢(皇妃)で、前世の人格がほとんど無い設定なのもよかったと思う。

 

獣のような残虐さと悪魔のような策謀で敵を蹂躙する『獣帝』と呼ばれるヒーローが、割と早い段階でヒロインに惹かれて、彼女に自分を好きになって欲しくて内心ソワソワしてるのが可愛かった。

Cielさんのイラストだから余計に萌えるわ。

ヒロインも気品があって聡明で好きなタイプだった。

 

とりあえず今回はヒーローが死んだり大きな怪我をしたりするのは回避できたけど、まだ本番のラノベ主人公たちの登場があるかもしれないからなぁ。

安心は出来ないよね。

その辺り(5年後だっけ)を中心に、もし続編が出たら読みたいな。

 

戦いの後、抱きしめ合うシーンのイラストがすごく好き(*´∇`*)