『 悪役令嬢の追放後！ 教会改革ごはんで悠々シスター暮らし / 柚原テイル 』

【あらすじ】
悪役令嬢だけど真面目で素直なエリザベスは、断罪・追放されても運命だったと諦めて、ストーリー縛りのない解放感を満喫中。
辺境の田舎だから、イベントプランナーだった前世の知識やスキルを活かしていろいろ便利にしても、バレなきゃオーケー……？
城の怖い騎士団長が見張りだと言って勝手に引っ越してきたけれど、害がないなら存在ぐらい認めてあげます。

悪役令嬢の追放後! 教会改革ごはんで悠々シスター暮らし

【感想】
前世の記憶持ちヒロイン。
ゲーム世界の悪役令嬢に転生し、何をしても悪くとられた挙げ句、国王に国外追放されてしまう。

番号振られてないけど1巻目。
隣国の教会でシスター見習いとして新たな生活を始めたヒロインが、生き生きと自由な生活を満喫し食の伝道師となる話(笑)。
今回たこ焼きだったから、2巻はきっとたい焼きだな！
彼女を追いかけてきた騎士団長が、ヘタレすぎて憐れである。
大木斬り倒す前に、言葉でアピールしておいで。

裏がありそうな王子と元凶の王女が迷惑な逃避行に出たけど、ちゃんと続刊出てくれるのかしら……。

『 獣人王の愛妻オメガ / かわい恋 』 角川ルビー文庫

【あらすじ】
愛玩猫として飼われていた伯爵家から捨てられたところを獣人王・レドワルドに拾われ、番として愛される喜びを知ったΩのサーシャ。
愛娘も生まれ、幸せな日々を送っていたが、貴族に残るΩへの偏見が、サーシャの胸を苦しめていた。
そんな折、レドワルドの外交に伴い、家族で親友のハジの祖国を訪れることに。
そこではΩの差別がなく、人と同様に生活している世界を見て、サーシャは自分もΩのために何かできないかと思い始め…？
溺愛保証、獣人オメガバース！

獣人王の愛妻オメガ (角川ルビー文庫)

【感想】
神の子孫とされ、人の国を治める獣人王×かつては貴族の愛玩猫として飼われていたが、攻と出会い王妃となったΩ受。

『獣人王の愛玩Ω』の続編。
攻に愛され人として扱われていく中で、Ωは動物ではなく人間なのだと知った受。
2巻では母となり、ただ夫に守られるだけでなく、未来に向けてΩへの差別を無くそうと努力する姿が見られ、彼の成長を感じた。

Ωも人として普通に暮らしているハジの生国、ところ構わず発情し子を孕む獣だと蔑まれる受の暮らす国、神の子を産むために男女問わず子を成せる聖なる存在だと、Ωを王として戴く北の大国。
攻が治める国が突出してΩの扱いが酷いのは何故だろう。
獣人型の王族はΩ(ロイヤルキトン)からしか生まれないんだから、もっと大切にされててもいいのに。
今回、受の出自が分かったことでうるさ型の貴族に対処しやすくなった……と思いたいけど、まぁ年寄り連中は表面上はどうあれ、死ぬまで考えは変わらないだろうな。
ハジの言う通り、道筋をつけるんだ、くらいの気持ちであまり思い詰めずに双方の認識変革をしていってくれればと思う。

『 離縁されました。再婚しました。 仮面侯爵の初恋 / 東万里央 』 ガブリエラブックス

【あらすじ】
夫の愛人に子が出来たため、不妊の烙印を捺され離縁された男爵家令嬢のクロエ。
実家にも居場所がなく修道院ゆきを覚悟していたところ、有能だけれど常に仮面を被り『妻殺し』の異名を持つ侯爵ロランから求婚が！
怯えながらも嫁いだクロエを待っていたのは、今まで経験したことのない甘い新婚生活で！？

離縁されました。再婚しました。　仮面侯爵の初恋 (ガブリエラブックス)

【感想】
夫の愛人に子どもができ、不妊の烙印を押され離縁された男爵令嬢×過去に3人の妻を亡くし『妻殺し』の異名を持つ仮面姿の侯爵。

実家でも婚家でも虐げられていた薄幸ヒロインが、ヒーローに溺愛されて少しずつ自分に自信を持っていく……というお話をあらすじから想像。
前半は確かにそうだったが、途中からヒーローの出自に関する厄介事が絡んできて、ヒーローとヒロインが別行動に。

宮廷でテンプレの王太子＆庶民娘vs悪役令嬢な茶番劇が始まった時は何事かと思ったけど、ヒロインパートでは誰よりもマルグリット様が活躍してたね。
逆光源氏計画を極めてしまう前に、セルジュには頑張って欲しいところ(笑)。

元夫やヒロイン父のクズっぷりにはムカムカしたが、ヒロイン父の顛末は少々後味が悪い。
私としては、ヒーローによる直接制裁でひどい目にあって欲しかった。
元夫は自業自得だね。
シャルル殿下は身体的に色々失ったようだが、我儘坊っちゃんから一人前の男となり、愛する人と歩む人生を得たようなのでこのまま誰にも見つからず、静かに生きていって欲しいなと思う。

『 王太子殿下の運命の相手は私ではありません / 富樫聖夜 』 フェアリーキス ピュア

【あらすじ】
転生先の異世界で菓子職人見習いになったクロエは、城で魔法の石をケーキに仕込むことに。
それを引き当てた令嬢こそが王太子殿下の結婚相手となるはずだけど、何度作っても石はクロエのもとに戻ってくる！？
しまいにはうっかりその石を呑み込んでしまい――

王太子殿下の運命の相手は私ではありません (フェアリーキス ピュア)

【感想】
前世の記憶持ち菓子職人見習い×『大地の祝福』を受けて生まれた王太子。

大地の祝福を受けた『祝福の子』に必ずいるとされる『対となる者』＝王太子の伴侶を探す騒ぎに巻き込まれたヒロイン。

どちらかというと恋愛よりも、世界の成り立ちや祝福の真の意味に重点が置かれた話だったように思う。
他の魔女と同じく私も文系脳なので、システムいじりの部分は流し読みしてしまった……(笑)。

最後の最後に書かれていた、逃げ回るヒロインと追いかけ回して口説くヒーローも、物語として読みたかったわ！　

『 名探偵コナン 犯人の犯沢さん (1) / かんばまゆこ 』 少年サンデーコミックス

【あらすじ】
あの“犯人”が主役のクリミナル・ギャグ！
犯罪都市、米花町―――世界トップレベルの事件数が発生するこの町に降り立った、漆黒の人影…
標的に近づくべく上京してきたようだが、全てが謎に包まれている。
その人物の名は…犯人の犯沢さん（仮名)

名探偵コナン 犯人の犯沢さん (1) (少年サンデーコミックス)

【感想】
電子書籍の期間限定無料にて。

金田一の『犯人たちの事件簿』的な本かと思い読んでみた。
うん、思ってたのと違ったわ。
金田一の方は犯人たちによる事件の回想録って感じだけど、こっちは全身黒タイツな犯沢さんの上京物語であった。
誰だか知らんが“アイツ”とやらは諦めて田舎におかえり。
米花町に住んでるなら、そのうちきっと誰かが殺してくれるさ(笑)。

『 異世界からの企業進出！？ 転職からの成り上がり録 3 : 夏季考課篇 / 七士七海 』ハヤカワ文庫JA

【あらすじ】
ようやく4人のメンバーがそろった次郎たちのパーティは、さまざまなダンジョンの階層を快調に攻略していく。
だが、毎日毎日、訓練と攻略ばかりでは、前にいたブラック企業と変わらない！
そこで次郎は、パーティメンバーとスエラやケイリィたちを誘って、遊びに行くことに。
さすが魔王が創った会社だけあって、なんとビル内に保養施設としてビーチがあるのだ！
昼は海水浴、夜は飲み会と楽しんでいた一行だったが…

異世界からの企業進出!? 転職からの成り上がり録 3: 夏季考課篇 (ハヤカワ文庫JA)

【感想】
順調に力をつけ、ダンジョン攻略をしていく主人公パーティー。
しかし、本来のお仕事は攻略じゃなくて攻略出来ないダンジョン作りのためのテスターだよね！ ……ということで、3巻では早々に嫌がらせ満載なダンジョン作りへの意見を上司へ奏上。
まぁ、根底にあるのはヤツへの恨みや妬みだけど(笑)。
いつか、このダンジョンに苦戦する勇者たちの様子も見てみたいわ。

中盤からは、夏だ！海だ！ヒャッホー♪ からの、反乱という名のアレ。
サブタイトルが盛大にネタバレしてたのはいいんだろうか。

そして、私の苦手なハーレム設定に突入してしまったので、続きが出ても読むかは保留中。

『 異世界からの企業進出！？ 転職からの成り上がり録 2 : リクルート篇 / 七士七海 』 ハヤカワ文庫JA

【あらすじ】
ダンジョン攻略の人手不足を解消するために兼任でリクルート係を命じられた田中次郎。
さっそく元の会社の後輩を勧誘するが……！？

異世界からの企業進出!? 転職からの成り上がり録 2: リクルート篇 (ハヤカワ文庫JA)

【感想】
ダンジョンのテスター兼リクルーターとなった主人公。
前職(ブラック企業)での後輩や、町で偶然出会った高校生とその幼なじみを仲間にし、ダンジョン攻略の日々……を送る前の研修の毎日の巻。

最初は南が苦手なタイプかも……と思ったが、勝とセットだとマイルド(笑)になるのと、そこそこ良識があったのとで大丈夫だった。
下っ端口調の後輩君もいいムードメーカーになりそう。

主人公を見下し目の敵にする若者くんは、いつか勇者として向こうに召喚されてこちら側を殺しに来たりね。
そして、やっぱりこの話も恋愛が絡んじゃうのね。
まぁ、ハーレムでないだけマシか……。