『 離縁されました。再婚しました。 仮面侯爵の初恋 / 東万里央 』 ガブリエラブックス
【あらすじ】
夫の愛人に子が出来たため、不妊の烙印を捺され離縁された男爵家令嬢のクロエ。
実家にも居場所がなく修道院ゆきを覚悟していたところ、有能だけれど常に仮面を被り『妻殺し』の異名を持つ侯爵ロランから求婚が!
怯えながらも嫁いだクロエを待っていたのは、今まで経験したことのない甘い新婚生活で!?
離縁されました。再婚しました。 仮面侯爵の初恋 (ガブリエラブックス)
- 作者: 東万里央,すずくらはる
- 出版社/メーカー: 三交社
- 発売日: 2019/02/28
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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【感想】
夫の愛人に子どもができ、不妊の烙印を押され離縁された男爵令嬢×過去に3人の妻を亡くし『妻殺し』の異名を持つ仮面姿の侯爵。
実家でも婚家でも虐げられていた薄幸ヒロインが、ヒーローに溺愛されて少しずつ自分に自信を持っていく……というお話をあらすじから想像。
前半は確かにそうだったが、途中からヒーローの出自に関する厄介事が絡んできて、ヒーローとヒロインが別行動に。
宮廷でテンプレの王太子&庶民娘vs悪役令嬢な茶番劇が始まった時は何事かと思ったけど、ヒロインパートでは誰よりもマルグリット様が活躍してたね。
逆光源氏計画を極めてしまう前に、セルジュには頑張って欲しいところ(笑)。
元夫やヒロイン父のクズっぷりにはムカムカしたが、ヒロイン父の顛末は少々後味が悪い。
私としては、ヒーローによる直接制裁でひどい目にあって欲しかった。
元夫は自業自得だね。
シャルル殿下は身体的に色々失ったようだが、我儘坊っちゃんから一人前の男となり、愛する人と歩む人生を得たようなのでこのまま誰にも見つからず、静かに生きていって欲しいなと思う。