日々感想。

映画・海外ドラマ・本などの感想(たまにネタばれ有)を綴っています。    ミステリ・ラノベ・BL・TL等ごちゃ混ぜなので、苦手な方はご注意ください。

『 元勇者一行の会計士 / 梅したら 』

【あらすじ】
「平和になったし、もういいか――」
エンケ・ロープスは、30歳の頃から幼い勇者たちの保護者役兼会計士として世界を救うための魔王討伐の旅に同行していた。
その旅立ちから10年……ついに一行は魔王を倒し、世界は平和に導かれた!
だからこそ、エンケは逃げ出すことにしたのだ。
20近くも歳の離れた、年下の想い人から――。



【感想】
十年の旅を経て、魔王を倒した勇者一行。
保護者役として同行していた受は、攻への気持ちを隠したままひっそりと旅立つが……。

元勇者パーティーの剣士×元勇者パーティーの会計士。

タイトルに会計士とあるが、受の会計士としての能力はストーリーにあまり関係なかった。
賢者とか本の虫といった方がしっくりくる感じ。
19歳の年の差を気にして告白も出来ずにこそっと逃げちゃう受と、たくさんの女を抱きながらそんな彼の所有権を主張する攻と、最初はどちらにも共感出来ず困った(笑)。
なのに、傍若無人な攻がだんだん可愛く見えてくるから不思議。
謎多き部族の秘された魔法や掟が、伴侶との良好な関係作りとエロエロえっち方面に全振りされてて笑うわ。
刺青の照れ隠しゾーン、他の人のも読んでみたいなぁ。

愛情深く子どもたちを育て勇者一行をも導いた受が、最後に皆の前で誓い、祝福されて本当に良かった。
執着と独占欲が強くて一生閉じ込めたいと思いながらも、受との旅を選択した攻の心情の変化も良かった。
たまに受が示す愛情表現に呼吸や心拍が止まっちゃってるけど……幸せそうだからまぁいいか。
もうひとつのCPの方も、かなりハードにヤられちゃってるのにうっとり幸せそうだよね。
ギュルセ族の伴侶愛ってスゲーなー。