日々感想。

映画・海外ドラマ・本などの感想(たまにネタばれ有)を綴っています。    ミステリ・ラノベ・BL・TL等ごちゃ混ぜなので、苦手な方はご注意ください。

『 ふつつかな悪女ではございますが 2 ~雛宮蝶鼠とりかえ伝~ / 中村颯希 』 一迅社ノベルス

【あらすじ】
悪女と呼ばれる嫌われ者の雛女、朱 慧月と、身体を入れ替えられてしまった愛され雛女の黄 玲琳。
しかし、
「あなた様が……玲琳様なのですね!?」
ついにその正体に気づいた者が現れる。
玲琳付きの女官、冬雪だった。
そこから一気に慌ただしくなる玲琳の周囲。
次第に尭明、辰宇たちも、自分たちが感じていた違和感の正体に気づきはじめ……。
胸が躍る入れ替わりの生活も、そろそろ終わり。
玲琳たちを陥れようとする金家の女官、その裏に見え隠れする"ある"人物。
すべての真相を明らかにすべく、玲琳が動き出す――!
大反響、大逆転後宮とりかえ伝、第二巻!



【感想】
慧月の道術で魂を入れ替えられた、『殿下の胡蝶』と皆に愛される玲琳と『雛宮のどぶネズミ』と蔑まれる慧月。
しかし、とうとうこの入れ替わりに気づく者が現れて……。

慧月の醜い嫉妬が原因かと思われた今回の騒動に、それ以上の企みがあったとは…。
あの人が怪しいな~とは思ったけど、その理由は想像と違ったわ。
そして、まさか1巻で壺に詰め込まれた虫さんたちに、こんな活躍の場があろうとは。
自由を得た玲琳が、どんどん脳筋になっていく……(笑)。

これまでの環境を思うと同情の余地アリだった慧月が、『友人』を得てこれからどう変わっていくのか。
莉莉のツッコミを交えての玲琳と慧月のテンポ良い会話がこの先も楽しみ。
……でも、出来れば恋愛よりも友情物語を読みたいな~と思う。

巻末の短編で、どこぞの国から伝わったクリスマスが皇后陛下の雑さのせいでものすごく残念なことに(笑)。
『紅白の餅と靴下をつけた松の樹を飾ると、良い子の元に鹿に乗り紅色の衣を纏った仙人(紅紅老人)が贈り物を届ける行事』になっちゃったけど、これでいいの?
悪い子は、なまはげみたいに紅紅老人に連れてかれちゃうんですけど…(笑)。

購入特典SSペーパーは、黄麒宮の新人女官目線での話。
どんだけ芋好きよ。
書泉グループ特典のSSペーパーは、冬雪目線での『皇太子殿下の装いの色』の話。
どんだけ玲琳好きよ。