『 王太子妃になんてなりたくない！！ 王太子妃編 2 / 月神サキ 』 メリッサ

【あらすじ】
ワイヤー元男爵の件が片付いた後、アレクにサハージャの周辺を調べさせていたフリード。
マクシミリアンの暗躍はヴィルヘルムへも接近しているのでは、と気にかけていたのだ。
そんな折、伯爵令嬢のマリアンヌとシャル、子爵令嬢のティリスとお茶会を開いたリディは、最愛の夫との出会いの場であった仮面舞踏会に、かつてのフリードを彷彿とさせる男が現れたと知り―！？
絶対無敵の王太子妃が繰り広げるスリリング・ラブロマンス、第2巻登場！

王太子妃になんてなりたくない!! 王太子妃編2 (メリッサ)

【感想】
前回の“勝負”の後日談がちょっぴりと、仮面舞踏会に現れた『アポロ』の偽物についての顛末が描かれた王太子妃編第2巻。

ヒロインが心配なのは分かるけど、まさか王太子殿下自らが天井裏に潜み、広間を見下ろしながら怒りと嫉妬でギリギリするとは……。
『完全無欠の王太子』とか呼んでる人らに、この姿を見せてあげたい(笑)。
偽物くんはやっぱりあの一族と関係があるのかしら？
もし身内なら、こっち陣営に加わってくれないかなぁ。
誰が彼なのか見分ける手段＝豆まきみたいに硬貨を投げて判別……を私は提案したい(ダメ？)。

ウィルとグレンの父親の件は、大丈夫で良かった……とは思うものの、ウィルとは平行線のままでこのまま拗れる一方なのか。
結婚前で幸せいっぱいのはずのグレンが申し訳なく思っちゃうのはなんか違うと思うので、彼の結婚式までに何らかの決着がついて欲しいな～と思う。

次はイルヴァーンが舞台のようなので、サハージャ国王の切り札が何なのかが分かるのは4巻以降かな。
魔女のお願いごとや狼くんなど、1巻の宿題含めて諸々忘れないうちに続きが出ますように……。