『 白豚貴族ですが前世の記憶が生えたのでひよこな弟育てます / やしろ 』 TOブックス
【あらすじ】
腐敗した大国・麒凰。
その片隅で暮らす、不仲な両親に見放された肥満児(五歳)――伯爵家の長男・鳳蝶に生えたのは、日本人としての前世の記憶だった。
そんなある日、腹違いの弟・レグルスに出逢い、成長した彼に爵位継承権を巡り殺されると知ってしまう。
未来を受け入れた鳳蝶は、実母を亡くした幼い弟を放ってもおけず育てることに。
布絵本を手作りしたり、茶わん蒸しを開発したり、前世のスキル「裁縫と料理」をフル活用！
キラキラふわふわで純真無垢なレグルスに懐かれ、気づけばすっかり親(兄)バカに！
少しでも豊かな地を譲り渡すため、時に神々をも巻き込みながら、一歩一歩改革を進めていくのだった。
幼き兄弟の領地経営ファンタジー！
第7回ネット小説大賞受賞！
書き下ろし番外編×豪華4本収録！
【感想】
両親に疎まれ放置された肥満5歳児・鳳蝶(あげは)に転生した元オトメン会社員。
父も母も別々の家で愛人と暮らしていたが、父の愛人が亡くなったことで腹違いの弟・レグルスと暮らすことになり……。
将来、成長した弟に殺されるビジョンを視てしまった鳳蝶が、それを受け入れ自分がいなくなってもレグルスくんが困らないように…と色々教えておこうとするのが悲しくてもどかしい。
そんなことしなくても、にぃに大好きっ子に育ってるから大丈夫じゃない？
それとも、主人公が知らないだけでここは何かのゲームや小説の世界で、今後シナリオの強制力が～みたいな感じになるんだろうか。
(宇都宮さんは何か知ってそう？)
現実問題としては、領地の過疎具合の方が心配だけどな……。
両親とその周囲の人は最低のクズだけど、主人公たちの周りにいる他の大人たちがマトモなのが救い。
エルフ先生たちは鳳蝶の育成を楽しんでるようだし(笑)。
この先、物語の目標が弟と仲良くなりながら彼を育てることになるのか、それとも領地を栄えさせることになるのか分からないけど、あまり鳳蝶くんにツラい展開にならないといいな～と思う。
