日々感想。

映画・海外ドラマ・本などの感想(たまにネタばれ有)を綴っています。    ミステリ・ラノベ・BL・TL等ごちゃ混ぜなので、苦手な方はご注意ください。

『 少女の鏡 千蔵呪物目録 1 / 佐藤さくら 』 創元推理文庫

【あらすじ】
旧校舎でクラスメイトが美弥を見たというが、美弥にはまったく身に覚えがなかった。
学校の七不思議では旧校舎の鏡に姿を映すと、鏡像が抜け出て襲いに来るらしい。
その後も美弥そっくりの人物を見たという目撃者が続出、美弥自身も出会ってしまった。
そのとき、彼女を助けたのは呪物を集めて旅をしている朱鷺という不思議な少年だった。
美弥は自分に起きている奇妙な出来事を打ち明けるが……。
『魔導の系譜』の著者の新シリーズ開幕。



【感想】
鏡を恐れる少女・美弥が出会ったのは、犬を「兄さん」と呼ぶ少年と言葉を発する犬。
彼らは“呪物”を探しているという。
そんなある日、自分にそっくりな少女が美弥の目の前に現れ……。

シリーズ1作目。
基本的には現代日本が舞台で、たまに呪物を求め旅をする少年・朱鷺と兄の冬二の過去が挿入されるスタイル。
シリアスめのお話だけど読みやすかった。

自分は基本的にテキトー人間なんで、美弥ちゃんの生き方は大変そうだなぁ……と思いながら読み進めたよ。
でもそれが彼女なんだし、変われないなら無理に変わらずそのまま貫いて頑張って欲しいな、と思う。
しんどそうだけど。

朱鷺はこれだけ永く生きていても、人の気持ちを考えたりは難しいのか……。
その辺を冬二が教えてあげられればいいんだけどね。
なんか色々拗らせてるっぽいからまだ難しいかな。
2人とも真面目人間だから、もうちょいユルめな仲間が間に入ってくれたらな~と思った。