日々感想。

映画・海外ドラマ・本などの感想(たまにネタばれ有)を綴っています。    ミステリ・ラノベ・BL・TL等ごちゃ混ぜなので、苦手な方はご注意ください。

『 閻魔堂沙羅の推理奇譚 A+B+Cの殺人 / 木元哉多 』 講談社タイガ

【あらすじ】
「制限時間は10分。あなたは、どうして亡くなりましたか?」
つかの間の休息で現世を訪れた閻魔大王の娘・沙羅が出会ったのは家出した少年少女。
父に生活能力がなく、母は病没を待つばかり。
世間から見放された二人にはなぜか刺客が迫っていて―!
悲しき人の因縁を霊界のやさしい裁判官が裁く。
謎を解けば、あなたは生き返る―どこからでも読める珠玉のミステリシリーズ!



【感想】
シリーズ7作目。
人間界に遊びに来ていた沙羅が子どもたちの万引き現場に遭遇し、彼らの両親の生死に関わっていく……という新パターンのお話。
あんなに喋ったり思考したりする沙羅は初めてで新鮮だった。

今回の死者は死んで当然なクズ野郎だったけど、生き返り後はこれからの彼の行動に期待したい気持ちになった。
子どもっぽく自己中なところや自分に甘くて楽な方に流されやすいところが改善され、今度こそ父親としての自覚をもって真っ当に生きてくれますように。

作中、沙羅が人生をカルピスや3種類の職種に例えたのが面白かったな。
これに当て嵌めると、私の老後はなかなか厳しいかもしれない(笑)。