『 裏世界ピクニック 6 Tは寺生まれのT / 宮澤伊織 』 ハヤカワ文庫JA
【あらすじ】
私の名前は紙越空魚。
埼玉に住むごく普通の大学生。
だけどある日知らない金髪美人が現れて、今の自分は記憶喪失だと告げられる。
戸惑う暇もなく、ヤクザの運転する車で謎の施設へ連れ去られて……
私、いったいどうなっちゃうの!?
【感想】
シリーズ初の長編。
初っ端から空魚が記憶喪失状態でハラハラ。
裏世界に関わる物・事・人の全てを忘れている状態で鳥子や汀さんに強引に車に乗せられる=金髪美女と裏社会の人間に拉致られるって思うのは……まぁ仕方ないか(笑)。
ていうか、汀さんの意識がなくなるまで飲んだ思い出や目に指を入れるエピソードがいちいち物騒なんですけど。
この人、過去も気になるけど小桜とどういう知り合いなのかも気になる…。
そんな小桜には今回も同情を禁じ得ない。
空魚や鳥子と違って、普通の人は怖いんだよ!
頼むからもっと優しくしてあげて~~。
お化け屋敷もジェットコースターも怖くてダメな私には、あの遊園地はムリだわ。
謎のTさんの「破ぁっ!」はホント何でもアリで理不尽……。
茜理ちゃん、もっとボッコボコにしてやって!
↑ サイン本でした ↑