日々感想。

映画・海外ドラマ・本などの感想(たまにネタばれ有)を綴っています。    ミステリ・ラノベ・BL・TL等ごちゃ混ぜなので、苦手な方はご注意ください。

『 つがいはキッチンで愛を育む / 鳥舟あや 』 ラルーナ文庫

【あらすじ】
獣人・人外・人間が共存するイルミナシティ。
狼獣人のナツカゲとともに護衛業を営んでいるアオシは、ひょんなことから誘拐寸前だった虎の子供のヨキを保護、 両親のもとに送り届けるまで一緒に暮らすことになった。
六年前から同居しているが、実は恋人でも伴侶でもないアオシとナツカゲ――実家同士の都合で強制的に番わされ肉体関係を結ばされた二人。
互いに距離感がつかめずぎこちなかった二人の仲に、ヨキの出現で微妙な変化が訪れる。



【感想】
狼獣人×人間。
子どもを対象にした護衛業を営む2人は、ある日荷物の受け渡しの護衛依頼を受ける。
しかし、荷物の中身が子どもだと知り、その子どもを保護し親元へ帰そうとするのだが……。

イルミナシティシリーズ2作目。
前作のCPもストーリーに関わってくるので、順番に読むことをオススメします。

今回の攻と受は、家の都合で薬を盛られ初対面で無理やり身体の関係を結ばされたCP。
恋人でも夫婦でもない2人の微妙な緊張状態がこちらにも伝わってきて、最初は読んでてしんどい部分もあった。
まぁ、それもヨキのおかげですぐに優しい空間になったけどね。
もうヨキが可愛くてたまんないわ。
目が見えない受に「尻尾どうぞ」って握らせて先導するヨキも超可愛かった。

……っていうか、ヨキのパパが虎さんで、お父さんが小鳥さんみたいで、お兄ちゃんが賢い兎さんって…………えぇ!!??マジで!!!???ってなったよ。
ビックリしたけどすごく嬉しくなった。
彼らが幸せそうで何より。

前作の攻は『好きな子=宗教』な人だったけど、今作の攻は受の笑顔を見て『神は我に聖者を遣わしもうた』と全ての神々に感謝しちゃう人。
彼の心の中を受に見せてあげたい。
そして死にそうに照れてる受を鑑賞したい(笑)。

特典SSペーパーは、攻の読書は1時間中50分は受を眺めているというお話(←?)。