日々感想。

映画・海外ドラマ・本などの感想(たまにネタばれ有)を綴っています。    ミステリ・ラノベ・BL・TL等ごちゃ混ぜなので、苦手な方はご注意ください。

『 大阪マダム、後宮妃になる! / 田井ノエル 』 小学館文庫キャラブン!

【あらすじ】
凰朔国一の豪商鴻家の令嬢・蓮華には秘密がある。
それは日本という国の大阪で生まれ大阪で育ち大阪で死んだアラサー女子、という前世の記憶があること。
蓮華は前世の知恵で商売に成功し、娘の手腕を見込んだ父親によって後宮に送り込まれる。
成り上がりの娘と蔑まれたり、うっかり大阪弁が出てしまったりしながらも、後宮で過ごしていたある日、蓮華の前に一人の男が現れる。
不遜な態度の彼は、まさかの皇帝!
困惑する蓮華に、皇帝・天明はある計画を告げるが――。
コテコテ大阪女子な蓮華が、たこ焼きで周囲の心を掴みつつ力業で後宮を変えていく!?



【感想】
豪商の娘・蓮華に転生した、生まれも育ちも大阪のアラサー女子。
皇帝の後宮に入れられた商魂逞しい美人さん(中身は大阪のおばちゃん)が、あれやこれやしていくお話。

中華風の世界観。
しかし、後宮に響く大阪弁
女の園に漂うのは、魅惑的な花たちの香りではなくお好み焼きやたこ焼きの匂い。
そして妃たちが勤しむのは野球……。
おかしい、私の知ってる後宮と違う(笑)。

皇帝の寵愛を巡る女同士のマウントの取り合いは……あっという間に終了。
謎の青葱育成ブームやら、後宮たこ焼き屋さん出現などなど、色んな意味でパワフルなヒロインだった。
小麦粉で頭を洗うのって、水で流す時にあちこちに貼り付いたりしないのだろうか……。

糖度はゼロなお話だったけど、将来的に蓮華は正妃になるんだろうか。
世話焼きオカンみたいなヒロインだったので、彼と恋愛するのってなんかイメージ出来ないなぁ……。