日々感想。

映画・海外ドラマ・本などの感想(たまにネタばれ有)を綴っています。    ミステリ・ラノベ・BL・TL等ごちゃ混ぜなので、苦手な方はご注意ください。

『 薬屋のひとりごと 3 / 日向夏 』 ヒーロー文庫

【あらすじ】
玉葉妃の妊娠により、再び後宮に戻ってきた猫猫。
皇帝の寵妃ということもあって、それは秘密厳守。
しかし、女たちの腹の探り合いは日常茶飯事で、後宮内だけでなく外部からも怪しげな動きが見え隠れする。
後宮外では壬氏たちが隣国の特使の要求に頭を悩ませていた。
特使たちは、数十年前にいたという妓女、それが見たいと無理難題を言ってきたのである。
花街の事情に詳しい猫猫に相談を持ちかけてくるが、それは意外な人物だった。
猫猫はその美女にかわる絶世の美人を用意することとなる。
また、猫猫は避暑地へ行く壬氏に同行することに。
そこで待っていたのは―!?


薬屋のひとりごと 3 (ヒーロー文庫)

薬屋のひとりごと 3 (ヒーロー文庫)


【感想】
玉葉妃の出産が終わるまで…と、期限付で後宮に戻った猫猫。
やっぱり猫猫は外廷で掃除をしているより、後宮で謎を解いたり徘徊してる方が“らしい”と思う。
猫猫を取り合う壬氏と玉葉妃の大人げないやり取りが好き。

伝説の『月女神』も時の流れには逆らえず……だったが、現代に甦った月女神様が美しく麗しい分、消えたからくりには笑いが止まらなかった。
想像すると……すごく苦しくて大変そうなのに笑っちゃう。
大量の蛾にたかられたのも含め、本当にお疲れ様でした。

壬氏の立場については予想通りだったが、秘密を打ち明けたい彼への猫猫の仕打ちがひどい(笑)。
蛙……そこそこの蛙………(笑)。
「話をちゃんと聞いたら牛黄を渡す」ぐらい言わないとね。
餌は最初に渡しちゃいかんよ。

今後の壬氏との関係についても気になるけれど、後宮でいまだ暗躍を続ける誰かさんも気になる。
前巻で蘇って消えたあの人と子翠って、何か関係あったりする?
見覚えがあるってことは、似通った面差し=血縁者なのかなぁ……名前にも共通点があるし………。