日々感想。

映画・海外ドラマ・本などの感想(たまにネタばれ有)を綴っています。    ミステリ・ラノベ・BL・TL等ごちゃ混ぜなので、苦手な方はご注意ください。

『 悪役令嬢なのでラスボスを飼ってみました 6 / 永瀬さらさ 』 角川ビーンズ文庫

【あらすじ】
クロードが竜化し魔王として覚醒、破滅ルートが解放された。
世界は“正ヒロイン”アメリアの言う、「正しい運命」に向かい動き始める。
味方は傷つき絶望的な状況で、それでもアイリーンはクロードを取り戻したかった。
悪役令嬢やラスボス、割り当てられた役割とは関係なく、諦められないくらいただ貴方を愛しているから。
――だから持てる全てで足掻くしかない。
WEB発・運命ではない恋物語、愛で一発逆転の最高潮へ!!



【感想】
重症だったり瀕死だったり自爆したり魂が身体を離れていたり……と、満身創痍のアイリーン陣営。
男性陣も頑張ってるんだけど、それでも目立つのは女性陣だったな。
心身共にボロボロになりながらも立ち向かっていく姿は、色々あってもやっぱり彼女たちがヒロインってことなんだよね。
もうさー、不覚にもあのシーンでリリアを格好いいと思ってしまったよ。
乙女ゲームだけど男前だった!
そして愛の力とか、やっぱり乙女ゲーだった!

私の1番好きな、魔王と聖王の迷惑をかけ合う……じゃなくて、支え合う友情が今回も炸裂しててその点でも満足。
この2人は生涯こんな感じで迷惑そうな顔しながら楽しそうに言い合いしてるんだろうな。
元悪役令嬢な2人の奥様もいい関係だし、お子ちゃまの代になっても交流を続けて欲しいと思う。
そして定番の「お前のとこなんかにうちの娘をやれるかー!!」とかやって欲しい。
魔王ヒーローの母上も拳で語る素敵なお母様だったので、いつかクロードやアイリーンたちが魔界に遊びに行って、家族の団らんが出来たらいいな~。

大団円!……な終わり方なので、私としてはこれで完結でもいいと思うんだけど、手元にはもう1冊。
これは番外&短編集なのかな?
いろいろなキャラ視点の話があるようなので、そちらもゆっくり楽しもう。