日々感想。

映画・海外ドラマ・本などの感想(たまにネタばれ有)を綴っています。    ミステリ・ラノベ・BL・TL等ごちゃ混ぜなので、苦手な方はご注意ください。

『 皇帝つき女官は花嫁として望まれ中 4 / 佐槻奏多 』 一迅社文庫アイリス

【あらすじ】
「一生に一度の結婚式を、憂いなく挙げたい」
前世、帝国の女性騎士だった記憶を持つオルウェン王国の男爵令嬢リーゼ。
彼女は、転生前も今も変わらず愛してくれる次期皇帝候補シディスとついに結婚することに。
ところが、幸せ全開になってきたシディスと過ごしていたある日、神がもたらしたとされる原初の光に異変が起こり、結婚式どころではなくなってしまって!?
彼が楽しみにしている結婚式を無事に挙げるため、皇帝が増殖する異常を収めて帝国の不安を一掃してみせます!秘密を抱える女官の転生ラブコメディ第4弾!



【感想】
結婚式を間近に控え、忙しくも幸せな日々を過ごすリーゼとシディス。
しかし突如“原初の光”に異変が起こり、皇帝が増殖するという珍事まで発生してしまい……。

100年越しの恋の成就にルンルン浮かれるシディスくん……を堪能する間もなく、わずか数ページで起こる異変。
そもそも神の御業ではない=経年劣化は仕方ないことなんだろうけど、皇帝たちが増えていく光景はリアルで想像するとなかなかホラーだ。
でも、犬の陛下軍団が戦う様子はちょっと見てみたいかも(笑)。

譲位については、今回は皇帝が折れてくれた形になったけど、彼の性格を考えると自由を求める気持ちもわかる。
でも、自由になったらどこで何をやらかすか分からない不安もある……。
そう考えると、彼には帝位という重石があるくらいがちょうどいい気もするな。

今回の主人公は、リーゼでもシディスでもなく原初の光だったなぁ。
2人の甘々シーンをもっと見たい私としては、その点では少々物足りない。
せめて結婚式の様子を見せて欲しかった……。

今後は新婚編へと続いていくのかな?
前回のお見合い組のその後も気になる。

特典SSペーパーは、結婚式の日、聖堂の扉に入る直前のリーゼとシディスの会話。