日々感想。

映画・海外ドラマ・本などの感想(たまにネタばれ有)を綴っています。    ミステリ・ラノベ・BL・TL等ごちゃ混ぜなので、苦手な方はご注意ください。

『 Eランクの薬師〈3〉 / 雪兎ざっく 』 レジーナ文庫

【あらすじ】
勇者パーティから追放された薬師のキャル。
ずっと落ちこぼれ扱いされてきたけれど、実は彼女の薬は超万能!
それに気づいたSランク冒険者のカイドと二人で数々の任務をこなしてきた。
そんなある日、母の遺品から貴重な魔法書が見つかる。
それは二十年前、とある伯爵家から盗まれたものだった!!
盗品所持の罪で、国から追われる身となってしまったキャル。
母の無実を信じる彼女は、カイドと逃亡の旅に出て―?
大人気シリーズの最終巻!
文庫だけの書き下ろし番外編も収録!


Eランクの薬師〈3〉 (レジーナ文庫)

Eランクの薬師〈3〉 (レジーナ文庫)


【感想】
うるさい筆頭魔法使いサマたちが帰還し、2人きりの静かな生活を送り始めたヒーローとヒロイン。
しかし、母の遺品の魔法書が20年以上前に盗難届を出されていたものだと分かり……。

完結巻。
相変わらず、先入観で物事を見て疑いまくる筆頭魔法使い。
2巻でそこそこいい奴かも……と見直したが、やっぱコイツはダメだ。
そんなヤツの扱い方を心得ているヒーローは、ただの心が狭い溺愛男ではなかった……はず、うんたぶん。

今回はヒーローが戦うシーンが割と多かったけど、反対にヒロインが薬師として色々調合したり人々を助けるシーンが少なかったのは残念。
惚れ薬云々くらいしかなかったもんなぁ……。
やっぱり薬師は、お薬で人を救って活躍しないとね!

天涯孤独かと思われたヒロインに従姉妹ができ、両親の馴れ初めや母の出自なども判明。
向こうのお屋敷もこれから賑やかになりそう。

それにしても……読書に明け暮れるヒーローを見て、意外と頭脳派系?と一瞬思ったけど、「力ずくで口封じ」「脅す」「なんとかなる」と力業で乗り切ろうとする辺り、やはり最後まで残念感漂う脳筋気味なヒーローだったなぁ……と思った(笑)。