『 モブだけど推しが生きてるから毎日が楽しい / KAI 』 メリッサ
【あらすじ】
「貴方が生きてるこの世界が好き。……ありがとう。生まれてきてくれてありがとう」
ドはまりした乙女ゲーム"君春"、そのモブに転生したことに気づいた私は、最推しキャラ、虎雅さんを見て、即日、告白した。
その日から、虎雅さんの電話はなによりも優先、呼び出されれば秒で馳せ参じる。
とにかく、虎雅さんを見ているだけでもう毎日泣けてくる。
ああ幸せ……。
でもそんな私を見て、虎雅さんが困ったような、悲しそうな顔で「お前の気持ちを利用してるとしても、いいのか?」なんて言ってきて――。
- 作者:KAI
- 発売日: 2020/02/29
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
乙女ゲーム世界に転生したモブ系女子高生ヒロイン×強面不良キャラの先輩ヒーロー。
大好きな乙女ゲームの世界で、推しキャラと同じ学校に通う転生者のモブヒロイン。
実際に生きて動く彼の姿を見るだけで、感激と感謝の気持ちが迸ってしまい……。
いやー、ヒロインのテンション高いな!
ヒーローの存在や言動に逐一感動して涙を流しながら愛を叫ぶヒロインと、愛を知らず愛に餓えていたヒーロー。
とにかく漲るヒーローへの愛が方々から噴出しているヒロインなので、このテンションについていけるかどうかがポイントな気がする。
私は休日にのんびり読んだからよかったけど、忙しい平日だったらヒロインのテンションに生気を吸われてたかもしれない(笑)。
主人公はヒロインなのだが、ヒーローの成長の方が印象に残るお話だったかな。
ヒロインと出会った頃は喧嘩&女遊びが激しかったようだが、ヒロインを意識するようになるにつれ、次第に夜遊びや女遊びを辞め、禁煙まで始めちゃうヒーローがなんとも可愛い。
今回は虎雅(←タイガと読む)推しヒロインの話だったが、他のキャラ推しの話もいつか読んでみたいかも。
…………しかしこれ、攻略キャラ側からすると知らないところで個人情報も好みもトラウマも全部把握されてて、ある意味下手なストーカーより怖いよな(笑)。