日々感想。

映画・海外ドラマ・本などの感想(たまにネタばれ有)を綴っています。    ミステリ・ラノベ・BL・TL等ごちゃ混ぜなので、苦手な方はご注意ください。

『 社史編纂室で恋をする / 栗城偲 』 ディアプラス文庫

【あらすじ】
社内である濡れ衣を着せられた志月は、「流刑地」と呼ばれる社史編纂室に異動させられる。
新しい上司は、なんと数日前に新宿二丁目で一夜を共に過ごした男・稲葉。
最初の出会いをなかったことにしつつ、志月は編纂室の仕事に慣れていく。
ところが稲葉を二丁目で再び見かけた時、彼に惹かれている自分に気づいてしまう。
志月は恋心を秘めながらも、男と二人でいたのを見たと稲葉に告げると、不意に抱き寄せられ…?


社史編纂室で恋をする (ディアプラス文庫)

社史編纂室で恋をする (ディアプラス文庫)


【感想】
受と二丁目のBARで出会い一夜を共にし、後日職場で再会した攻×横領の冤罪で社内の流刑地と呼ばれる部署へ飛ばされた、若干脳筋気味な元営業受。

面白かった。
冤罪でいままでの仲間に軽蔑・無視され、営業から社史編纂室に異動になっても腐らず仕事に取り組む受がいい。
営業の経験がインタビューなどに生かされていて、お仕事物語としても面白い。

身なりを整えると涼やかなイケメンなのに、社内ではだらしない格好の攻に何かあるんだろうな~とは思っていたけど、彼の正体までは分からんかった。
出会いを思うとちょっぴり複雑。
ま、その後は何だかんだと受に振り回され、お預け状態で置いてかれたりしてたのが不憫だったが(笑)。

嫌なことがあったら走る!ストレスを感じたら走る!悩んだら走る!な受がホントに走りまくってて、最後の方はここで走るか!と笑ってしまった。
この物語の中だけで彼は何十キロ走ったんだろか…。
いつか攻の努力(?)が報われて、受の足腰が立たずに後朝の会話を楽しめる日が来ますように(笑)。

封入の特典SSペーパーは、常務の写真に見惚れる受と嫉妬した攻との会話。
常務の話も紙本になって欲しいな~。