『 転生した大聖女は、聖女であることをひた隠す２ /十夜 』 アース・スターノベル

【あらすじ】
天と地の全ては、ナーヴ王国黒竜騎士団と共に！
念願叶って新人騎士になったフィーアが配属されたのは、エリートぞろいの第一騎士団。
聖女の力を隠し普通の騎士としておとなしくしているつもりが、思わずベテラン騎士を指揮して魔物を討伐したり、うっかり泉の水を全部回復薬に変えちゃったり…！？
そんな時、長期遠征からクェンティン第四魔物騎士団長が帰還！
「星降の森」で黒竜が目撃されたとの情報が！
フィーアたちは探索のため出発するが、そこで明かされるザビリアの壮絶な過去。
そして―。
本編大幅加筆&書き下ろしエピソードも大ボリュームでお届け！

転生した大聖女は、聖女であることをひた隠す　２ (アース・スターノベル)

【感想】
大聖女だった前世とその力を隠し、従魔の黒竜を最弱魔獣に偽装して新人騎士となった主人公。
前回、色んな人が出てくるわ、それぞれ職務が違う複数の隊が出てくるわで誰が何だか混乱したが、今回は親切設計で最初に騎士団リストがあった。
これは助かる。

最初からフィーアの規格外な力と従魔の正体が“視えて”いた第四の団長が、愉快な態度の裏であんなに真面目なことを考えていたとは。
変な人要員に分類しててごめん。
さりげなく角の所有権を主張するちゃっかりさんなトコも好きよ。
そして、彼の心配は杞憂だと思っていたら、まさかの粛清リスト(笑)。
第1位はやはり彼か(笑)。

フィーアに甘え、ともすれば彼女よりも常識的な発言をするザビリアの過去。
いままで永い時を孤独に過ごした分、これからは楽しく暖かい日々を過ごして欲しいと思う。
……まぁ、少々騒がしくはあるが。

【挿話】によると、カラフル3兄弟が本編にも出てきそうで楽しみ。
帝国の騎士団総長とやらも、きっとフィーア信者になるに違いないと予想(笑)。

今回はこっちの総長さんの出番がほとんどなかったので、3巻では出番＆見せ場があると嬉しいな。
リスク管理とやらで真実も教えられていないしね。

封入の初回版特典SSペーパーは、憲兵司令官に呼び出され、あることあること突きつけられた(笑)フィーアの話。