日々感想。

映画・海外ドラマ・本などの感想(たまにネタばれ有)を綴っています。    ミステリ・ラノベ・BL・TL等ごちゃ混ぜなので、苦手な方はご注意ください。

『 オペラ座の恋人(5) / シヲニエッタ 』 オパール文庫

【あらすじ】
世界的企業の御曹司・貴臣に婚約者がいるらしい―
政財界で流れた噂の主役が自分だなんて!?
世間の騒動に戸惑いながらも、アメリカ、トルコ、フランスと訪れる先々で衆目を集め、結花は彼の仕事に幸運をもたらし絆は深まっていく。
「結花の何もかもを独占したい」
夜景が煌めくマンハッタンの高級ホテルで甘いキスと淫らな欲望をぶつけられ、身も心も溺れて…。
最上の幸せを前に結花は!?


オペラ座の恋人(5) (オパール文庫)

オペラ座の恋人(5) (オパール文庫)


【感想】
正式にプロポーズされても“結婚”に現実味を感じないヒロインと、どんなに鎖で縛り付けても不安を拭えないヒーロー。
ここまで3,000ページ以上読んでいるが、刹那的で閉鎖的な幸福は多々あるのに、未来への希望や展望がほぼ感じられないのはある意味すごい。

後半でヒロインがマエストロにアドバイスされ、ようやく遅すぎる決意をしたものの……。
絶対、次の最終巻でヒーローの姪っ子や親戚の煩いオバサマ方がなんか言って来るんだろうなぁ。
奥様方、ヒロインを側に置きたいのは分かるけど、家庭教師なんて絶対させない方が良かったと思う。
ヒーロー甥っ子も、向こうで成長して多少はマシになったかと思えば、やっぱり思い付きで行動しちゃうし。
せめて嶋田さんに連絡や相談する習慣をつけようね。

今回もヒロインの『お友だち』経由で大きな仕事が舞い込んだCURE。
すでに久世家の座敷童子的存在なヒロインが、すんなりヒーローの嫁になるのか。
それとも土壇場で逃げようとするのか。
……ま、例え逃げようとしてもヒーローが許さないだろうし、結婚式(披露宴)でヒロインの友人席にどんな面子が集まるのかを楽しみにしつつ、結末までのあと600ページちょいを楽しみます(*´ω`*)