『 オペラ座の恋人(3) / シヲニエッタ 』 オパール文庫
【あらすじ】
美貌も財力も兼ね備えた御曹司・貴臣と過ごすバカンスに胸躍らせる結花。
英国で社交界デビュー、スイスでは富豪令嬢達と友情を交わして幸せの絶頂のなか、疎遠になっていた結花の父が二人の仲を引き裂こうと現れて!?
「結花は私のものだよ。絶対に守る」
貴臣の包み込むような愛に、初めて自分から「好き」と告げる。
甘い愛撫と滾る剛直を最奥に受け、結花の恋は激しく燃え上がる!
- 作者: 篁ふみ,シヲニエッタ
- 出版社/メーカー: プランタン出版
- 発売日: 2019/05/02
- メディア: 文庫
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【感想】
ヒロインの夏休みに合わせ、国外を巡る2人。
前巻ラストでヒーロー従兄弟が暴露したアレコレは、ヒーローが上手いこと誤魔化し事なきを得た模様(笑)。
途中までは今までと変わらず、2人のいちゃこらばかりで少々飽きかけたが、ヒロインがマナーを学びたいと通った学校を修了したあとから面白くなってきた。
世界的に影響力のある人物や、その身内を次々たらしこんでいくヒロイン。
トルコで政財界の大物たちに印象付け、財閥との大きな仕事をヒーローたちにもたらし、ドイツでは大物ピアニストに師事し……。
うん、全然一般庶民じゃなくなったね、ヒロイン。
トルコのパーティーで長女の鼻っ柱をへし折るのをヒーローが頼まれてたけどさ。
そんなん、それこそ身内がするか、矯正出来ないなら賢い次女の方に継がせた方がいいんじゃないかね。
長女の恨みがヒロインに行きそうで嫌だわ~。
あと、今回千煌さんの過去が本人から語られるんだけど、スイスに送られた理由が未だに分からないって、すごくモヤモヤする。
残り3冊の中でヒーロー父母辺りから真相が聞けるのかもしれないし、それなりの理由があったのかもしれないけど、子どもにはせめて理由を伝えて欲しかったと思う。
ヒロインの方の親子関係は、父親の身勝手さと再婚相手のアホさ加減にイライラ。
こっちも再婚相手からの逆恨み……じゃないな、うらやま恨み(笑)や妬み恨みがヒロインに向かいそうでヤな感じだ。
そのうち母親も出てきちゃうのかなぁ。
またイライラしそう。。。