日々感想。

映画・海外ドラマ・本などの感想(たまにネタばれ有)を綴っています。    ミステリ・ラノベ・BL・TL等ごちゃ混ぜなので、苦手な方はご注意ください。

『 黒鳳凰の愛する小鳥 / 鴇六連 』 角川ルビー文庫

【あらすじ】
美しいばかりで鳳凰としての力がない玻璃は、伽を求める他の鳳凰への憤りと自身の不遇を嘆いていた。
だが千年に一度生まれ、禍を招くという黒い鳳凰の孵化に居合わせた玻璃は、懸命に生きようとする雛鳥に惹かれ、命令に背いて命を助ける。
烈と名づけた雛は日毎に成長し、玻璃は幸せな時を過ごすが、一方で先行きへの不安が募る。
ある夜、玻璃は見知らぬ男に押し倒されるが、その正体は驚異的な成長を遂げた烈だった。
烈は「玻璃はおれのだ!」と上位鳳凰たちに宣戦布告をし!?


黒鳳凰の愛する小鳥 (角川ルビー文庫)

黒鳳凰の愛する小鳥 (角川ルビー文庫)


【感想】
瑞郷天を滅ぼす“凶禍”であると言われている黒鳳凰×鳳凰の血を引くが瑞獣に変化出来ない鶯に似た小鳥。

人型にもなれる鳥さんBL。
口絵下部の鳥型でのちゅ~が可愛い。

前半は子育てが中心。
ちみっこの攻が鼻をすぴすぴさせながら寝てるのも、「はりちゃん」呼びも可愛いわぁ。
急成長し大人の身体になり、受に襲いかかって泣かれてからは、待てをしつつ愛の巣を整えていく良い雄鳥であった。

途中、鶂己が見逃したのは攻の父親だからか?と思ったりもしたけど、【ゴリゴリの攻】なら雌鳥との間に子どもはいないか。
この人は最後まで謎だった。

巻末のSSで攻の正体(?)が明かされるが、攻本人は「そんなの関係ねぇ!」と受のことで頭いっぱいなのが和む。
同じ場面でも攻と受とで認識のズレが(笑)。
君はそのまま、受をず~っと甘やかし続けて幸せにしてあげてくださいな。

あと、作中に出てくる雀たちが健気で可愛くて、個人的にお気に入り。
あんなちっこいのに軍場で戦うとか……(´・ω・`)
戦いで傷つくことなく、君らも幸せになっておくれ。