『 潮騒のアニマ 法医昆虫学捜査官 / 川瀬七緒 』 講談社文庫

【あらすじ】
伊豆諸島の「神の出島」でミイラ化した女性の遺体が発見され、警視庁から岩楯警部補が派遣された。
首吊りの痕跡から、解剖医は自殺と断定。
死亡推定月日は3ヵ月以上前とされた。
第一発見者によれば、島のハスキー犬がミイラを引きずってきたらしい。
遅れて島に入った法医昆虫学者・赤堀涼子が、事前に解析した微物と、現場周辺を調べて出した結論は……。

潮騒のアニマ 法医昆虫学捜査官 (講談社文庫)

【感想】
シリーズ5作目。

伊豆諸島の小さな島で見つかったミイラ化した女性の遺体。
虫の痕跡が極端に少ないその遺体は自殺と断定されたが、赤堀によるその後の調査で事件は思わぬ広がりを見せ……。

今回は！蛆虫がほとんど出なかったよ！！
蛆シャワー＆蝿の洗礼を受けてたら、岩楯刑事の潔癖症気味の新相棒くんは精神崩壊してただろうな……。

犯人については、最初から怪しげだった人がそのまま犯人でした。
あやつはそのまま落ちても良かったのに。
あの精神構造が気持ち悪いわ。

チラッと出てきた元相棒のワニさん、順調にノートの冊数が増えてるようで何より。
事件の手がかりとなった本を書いた素人民族学者なお人のように、ワニさんのノートを身内が処分しないか心配(笑)。
生涯で何千冊になるんだろ(笑)。

続編も早く文庫化してくれたらいいな。