日々感想。

映画・海外ドラマ・本などの感想(たまにネタばれ有)を綴っています。    ミステリ・ラノベ・BL・TL等ごちゃ混ぜなので、苦手な方はご注意ください。

『 キスと小鳥 / 間之あまの 』 ルチル文庫

【あらすじ】
六年前の夏休み、日向は人懐っこい小鳥を通じて不思議な青年リヒトと出会い、恋に落ちる。
しかし、初めてのキスをした夜を最後に彼は消えてしまい―。
月日が流れ、大学生になった日向が見つけたのは日向のことを覚えていない「利仁」だった。
過去とは別人のような彼と同居して「夜のお世話」まですることになり…!?
書き下ろし付き新装版!


キスと小鳥 (幻冬舎ルチル文庫)

キスと小鳥 (幻冬舎ルチル文庫)


【感想】
6年前に出会い、思い出だけ残して消えた攻が忘れられない大学生×受の記憶を無くした会社社長。

入院先の病院で出会い、密やかに想いを交わした中学生受と大学生攻。
6年後、生死すら分からなかった攻の消息を偶然知った受は、一目彼に会いたいと彼の会社を訪ねるが……。

作家さん&絵師さん買い。
優しく静かに想いを重ねた過去の回想と、身体と金銭の関係から始まった現在との落差が切ない始まり方だった。
受は昔の攻を知ってたことと超ポジティブシンキングなのでなんとかなったが、人間不信で傲慢な攻しか知らなかったら恋が始まったかどうか。
……あー、でもこの受ちゃんなら、そんな攻でもいいところを見つけてニコニコして、荒んだ攻を癒していきそうだな。
次のスピン作で攻として登場するらしい秘書氏が美味しい役どころだったので、向こうの作品にも期待したい。

あとがきの後ろの短編で、ことりと再会した小鳥と鷹の話が読めて満足(*´ω`*)