日々感想。

映画・海外ドラマ・本などの感想(たまにネタばれ有)を綴っています。    ミステリ・ラノベ・BL・TL等ごちゃ混ぜなので、苦手な方はご注意ください。

『 薄幸な公爵令嬢(病弱)に、残りの人生を託されまして 前世が筋肉喪女なので、皇子さまの求愛には気づけません!? / 夕鷺かのう 』 ビーズログ文庫

【あらすじ】

武闘派OL呉葉は溺れていた子どもを助けて死亡。
すると『その強靭な魂わたくしにください』と虚弱な公爵令嬢クレハに転生――するも、寝たきり生活がツラくて町に下り、ごろつき相手に大立ち回りする現場を隣国の皇子イザークに見られてしまう。
その姿を気に入られた(?)呉葉は彼と秘密を共有し、本物クレハの命を奪った犯人を追い詰めることに!?

 

 

【感想】

両親亡きあと歳の離れた弟を育て上げ、会社で働く傍ら師範代として道場を守ってきた男前武闘派ヒロイン。

ある日、濁流の中の子どもを助けて死亡したヒロインは、異世界で毒殺された虚弱令嬢の願いにより彼女の身体に宿るが……。

 

白魚のような指を(チリメン)ジャコフィンガーと表現しちゃう脳筋気味ヒロイン。

繊細で儚げな外見の令嬢が実は最強ってカッコいいよね。

イザークが見惚れる気持ち、分かる。

でも腹の轟音はちょっと…(笑)。

 

妹を溺愛するお兄様が、愛する妹の魂の入れ替わりに気付かないのになんとなくモヤッとしてたんだけど、最後のエピローグで納得したよ。

お兄様…切ない……。

もし続編が出るなら、いつかヒロインの口から本当のことを伝えて、2人が本物の兄妹になれたらいいな、と思った。

 

日本に遺された弟くんのその後が知れたのは嬉しいけど、結婚式直前の幸せから一転……はやっぱり辛いよね。

子どもは男の子でも女の子でも、『呉葉』って名付けられてる気がする。