日々感想。

映画・海外ドラマ・本などの感想(たまにネタばれ有)を綴っています。    ミステリ・ラノベ・BL・TL等ごちゃ混ぜなので、苦手な方はご注意ください。

『 八坂不動産管理の訳アリな日常 幽霊と同居、始めました。 / 飛野猶 』 角川文庫

【あらすじ】
大手建設会社から子会社に出向することになった千夏。
完全に都落ち気分だったが、異動先の不動産管理会社で、僧籍持ちの上司と浮遊霊と出会い、幽霊物件を担当することに。
仕事も恋も波瀾万丈のお仕事小説!



【感想】
大規模プロジェクトから外され、子会社に異動となった千夏。
新たな職場で隣席の男性に手土産を渡すが、それを見た上司に「そいつさ。幽霊だよ」と言われてしまい……。

幽霊、不動産会社というキーワードから、某丸の内の幽霊物件担当な話と似た雰囲気なのかな?と思いつつ購入。
あっちより話の規模はこぢんまりとした感じだが、幽霊の元気が霊に触れるのはなかなか便利で良かった。
霊をひっぺがしてくれるし、性格もすごく良かったし、彼が死んでいるのが本当に残念。

元気の件で警察に届ける時、辻褄合わせが大変そうだったけど、もしかしたら……時間さえあれば本当に友人になっていた可能性もあるんだよね。
それを思うと、あんな理由で殺されたことが悔しいしやるせなくなる。

ラストで彼らが選択した新たな関係は、本人たちはいいけど千夏ちゃんのご両親とかは、結婚はまだかーとか言ってきそうよね。
いっそのこと、晴高さんと偽装結婚でもして4人で暮らしたらいいんじゃないかな(笑)。