『 薬屋のひとりごと 10 / 日向夏 』 ヒーロー文庫
【あらすじ】
無事に西都に到着した猫猫。
環境は変化しても仕事は相変わらずで、薬屋として、また医官手伝いとして働いていた。
どこに行っても呑気なやぶ医者に、何を考えているかわからない新人医官・天祐。
猫猫は、壬氏の火傷が二人にばれないようにとひやひやしながら西都での日々を過ごしていた。
壬氏もまた皇弟として政務をこなす毎日だが、西都側は壬氏を名前だけの権力者として扱っていた。
そんな中、猫猫は農村部を視察するために連れて来られた羅半兄とともに農村へ行くことに。
視察するにあたって、かつての羅漢の部下・陸孫が動いていることに気付く。
彼は、中央とは異なる農村部のやり方に疑問を持っていた。
一方、かつて起こった大蝗害の生き残りの老人と出会うのだが――。
【感想】
やがて起こるであろう蝗害への対策を模索し、訪れた西都で準備を進める猫猫一行。
そんな中、視察先の村で過去の大蝗害の生き残りの老人と出会い……。
1冊丸々蝗害編。
羅半兄が真面目で優秀故に貧乏くじ引きまくりで哀れ。
無事に帰って、皆に名前を呼んでもらって！
このままじゃ公式記録にまで羅半兄って書かれちゃいそう(笑)。
思わぬ場所で久々に登場の里樹(元)妃。
流され漂うばかりだった彼女が、ちゃんと自分の足で立とうとしている姿を見られて良かった。
馬閃も頑張った。
この2人は、時間がかかってもちゃんと夫婦になって欲しいな。
そして舒鳧も一緒に仲良く暮らして欲しい。
舒鳧可愛い。
10巻の癒しは舒鳧とやぶ医者ね。
結構好きなキャラの陸孫がちょこちょこ出てきて嬉しかったけど、この人はどういう意図で動いてる人なんだろう。
玉葉様の思惑も気になるし、手柄をかっさらってく玉鶯にはムカつくので、その辺が次の巻で少しでも解決されたらいいなぁ…と思う。
