日々感想。

映画・海外ドラマ・本などの感想(たまにネタばれ有)を綴っています。    ミステリ・ラノベ・BL・TL等ごちゃ混ぜなので、苦手な方はご注意ください。

『 薬屋のひとりごと 8 / 日向夏 』 ヒーロー文庫

【あらすじ】
毒で体調を崩した姚が医局勤めに戻れるようになった頃、猫猫のもとに大量の書物が届いた。
送り主は、変人軍師こと羅漢。
碁の教本を大量に作ったからと猫猫に送り付けてきたらしい。
興味がないので売り飛ばそうと考える猫猫の考えとは裏腹に、羅漢の本によって、宮中では碁が流行していった。
一方、壬氏はただでさえ忙しい身の上に加えて、砂欧の巫女の毒殺騒ぎや蝗害の報告も重なり、多忙を極めていた。
そんな中、宮廷内で碁の大会が企画されていることを知った壬氏は、羅漢のもとに直接交渉をしかけに行く。
開催場所を壬氏の名前で提供する代わりに、さぼっている仕事をこなすように説得するのだが―。


薬屋のひとりごと 8 (ヒーロー文庫)

薬屋のひとりごと 8 (ヒーロー文庫)


【感想】
いや~、姚と燕燕がこんなにいい仲間になるとは思わなかった。
小蘭たちとの友情とは形が違うけど、こっちはこっちで味があって好きだな。
姚が回復して、仕事に復帰出来て本当に良かった。

今回こそメインは蝗害になる……と思ったら、例の片眼鏡のおっさん絡みの囲碁大会の方が目立ってた。
猫猫には蛇蝎の如く(いや、猫猫なら蛇蝎は大好きか)嫌われているが、別角度から見ると、一人の女性を深く愛した夫であり娘を溺愛する父親でもあるんだよなぁ。
ま、仕事しないし鬱陶しいんだけどね(笑)。
不審者パパがうろちょろしてるの見るのも好きだし、わざとらしくお兄ちゃんアピールしてくる羅半も好きなので、次は何をやらかすのか楽しみにしたい。

……そして!
最後にぶっこんできた壬氏さん!!
彼がこんな手段を取るって水蓮さんは知ってたのかな。
大事な坊っちゃんが傷物になって帰ってきたら泣いちゃわない?
皇帝と玉葉后の前で、強硬手段に出た壬氏。
眼鏡の変人も、主上の命なら拒めないだろうし……これはもう、猫猫も逃げられないのでは………。
壬氏としては後々のことを考えると、あの時変人軍師に貸しを作っときたかっただろうなぁ。