日々感想。

映画・海外ドラマ・本などの感想(たまにネタばれ有)を綴っています。    ミステリ・ラノベ・BL・TL等ごちゃ混ぜなので、苦手な方はご注意ください。

『 准教授・高槻彰良の推察 6 鏡がうつす影 / 澤村御影 』 角川文庫

【あらすじ】
怪異大好き准教授・高槻の元に「遊園地のお化け屋敷の鏡に幽霊が映る」という調査依頼が。
長野での記憶を失って以来元気がない高槻を心配した尚哉は、彼を外に連れ出そうと依頼を受けることを勧めるが――。



【感想】
『本物』の出現率と、『もう1人』が出てくる頻度が高くなってきたよな~と実感する6巻目。

恐怖耐性ゼロだから、お化け屋敷は(人間が脅かすタイプは特に)絶対行きたくない私。
幽霊系が苦手なのに、皆に付き合って中に入る健ちゃんを尊敬するわ。
そして、期待に違わず目撃……本人が気づいてない所が素敵(笑)。
登場人物の中で、健ちゃんが1番好きだなぁ。

トイレの花子さん口裂け女に四時ババア。
なんで幽霊や都市伝説系って女性が多いんだろ?って思ってたから、高槻先生の講義(解釈)が面白かった。
そして、百物語の時は行灯からLEDキャンドルへの変遷が興味深かったけど、現代では山姥も高速道路まで進出しちゃうのね。
怖い話は苦手だけど、高槻先生の講義なら楽しく聞けそう。
ちなみに私は、この本で『紫鏡』を初めて知ったよ。
難波くん、誕生日を無事に迎えられたのかしら(笑)。

黄泉の匂いを纏う深町くんと、『もう1人』に記憶を消されていく高槻先生。
最近、境界の境目が曖昧になってきてる気がするから、何かの弾みで向こうに落っこちないか心配……。