日々感想。

映画・海外ドラマ・本などの感想(たまにネタばれ有)を綴っています。    ミステリ・ラノベ・BL・TL等ごちゃ混ぜなので、苦手な方はご注意ください。

『 夢探偵フロイト 邪神が売る殺意 / 内藤了 』 小学館文庫キャラブン!

【あらすじ】
あかねが就活に苦戦する中、夢科学研究所に「夢が売られている」という情報が。
ネットフリマで『夢売り』なる人物が夢を販売しているようだ。
興味を惹かれたフロイト教授は、実際に夢を買ってみようと提案。
身分を隠してあかねが吉夢、フロイトが凶夢を購入するが、届いたのは予想を裏切る恐ろしいものだった。
ネット上から忽然と姿を消す『夢売り』、夢に呑み込まれるあかね。
一方、『人殺しの夢』を買った人物は、生々しい殺人の快楽に溺れていた。
『夢売り』とは何者なのか?
その意図は何なのか?
フロイト教授の分析が冴えわたる、人気ミステリー第三弾!


夢探偵フロイト: 邪神が売る殺意 (小学館文庫キャラブン!)

夢探偵フロイト: 邪神が売る殺意 (小学館文庫キャラブン!)


【感想】
足りない単位を補完するため、大学内の夢科学研究所で手伝いをしているあかね。
なかなか就職先が決まらず焦りと無力感を覚えるある日、ネットで『夢』が売られているとの情報が入り……。

シリーズ3作目。
こんな方法で取得した単位で大学を卒業させていいのか?という、そもそもの土台部分に疑問を感じつつ読んでるシリーズ(笑)。
さらに今回は、甘い考えでぽやぽやしてたら就活戦線に取り残され焦るあかねに、まったくこの子は!とおばちゃん化しながら読んでたよ。
でもきっと、281ページでフロイトが言ってるアレがあかねになるんだろう。
学長といいフロイトといい、あかねに甘すぎるぜ!

まぁ、そんなことより何よりも。
冒頭でヲタ森たちが参加した特別講義の講師が、「腰に手ぬぐいをぶら下げた」「偉い民俗学者」で、名前が「小林寿夫先生」ってトコで三度見くらいしちゃったよ。
この世界とよろず建物因縁帳の世界って同一なの???

フロイトのお祖父さんのノート、全部しっかり読み直したら、今だからこそ分かる場所や光景が書かれてたりしないのかな。
妻(お祖母さん)に語った死の間際の夢みたいに、現在のフロイトの身近な人や場所が記されているとか…。
それとも小林先生が出てきたってことは、民俗学的なものと“人を殺す悪夢”が結び付いていく流れなんだろうか……?