日々感想。

映画・海外ドラマ・本などの感想(たまにネタばれ有)を綴っています。    ミステリ・ラノベ・BL・TL等ごちゃ混ぜなので、苦手な方はご注意ください。

『 准教授・高槻彰良の推察 5 生者は語り死者は踊る / 澤村御影 』 角川文庫

【あらすじ】
大学2年の夏。
尚哉は自らの耳と「死者の祭」の真実を探るべく、高槻・佐々倉と長野の旧小山村へ。
再会した従兄から、亡き祖母が「尚哉は山神様にとられた」と不吉な言葉を口にしたと聞く。
地元でも“死者が歩く”と噂される件の村に着き、調査を開始する一行。
しかし、その最中、尚哉は高槻と共に再びあの真夜中の不思議な祭へと招かれてしまい…。
「僕らは、超えてしまったのかもしれない」
大人気民俗学ミステリ、急展開!



【感想】
百物語って、元々はそういう意味合いがあったのか。
私も100個の怖い話をすると怖いことが起こる……みたいなイメージしかなかったわ。
時代の流れとともに、小道具が行灯から蝋燭、そしてLEDキャンドルへと変わっていくのが面白かった。
花のお届けは、正体がばれても誰も傷つかなそうで安心した。

深町くんが嘘を聞き分ける原因となった祭りは、こっち側の村人が誰もいなくなったらどうなっちゃうんだろうね。
色々と分かったこともあるけど、やっぱり人ならざる者は怖いなぁ…と思った。
あと、あそこでサエちゃんは反則だと思った(笑)。

目の前で消えた2人を、真っ暗な中で一晩中探していた健ちゃんの心境を思うと……。
怖いの苦手なのにホントお疲れ様でした。
高槻先生も深町くんも、もっともっと健ちゃんに感謝するがよい。
蘇った直後に消された先生の記憶……
次巻はいよいよ、高槻先生の過去の真相が一部でも分かるかな??