『 出稼ぎ令嬢の婚約騒動 次期公爵様は婚約者に愛されたくて必死です。 / 黒湖クロコ 』 一迅社文庫アイリス
【あらすじ】
身分を隠して貴族家で臨時仕事をしている貧乏伯爵令嬢イリーナの元にある日、婚約話が持ち込まれた!
家のための結婚は仕方がないと諦めている彼女だが、譲れないものもある。
それは、幼い頃から憧れ、「神様」と崇める次期公爵ミハエルの役に立つこと。
結婚すれば彼のために動けないと思った彼女は、ミハエルの屋敷で働くために旅立った!
肝心の婚約者がミハエルだということを聞かずに…。
婚約相手を知らずに婚約者の屋敷で働く少女と、婚約者として見向きもされずに四苦八苦する青年のすれ違いラブコメディ!
出稼ぎ令嬢の婚約騒動 次期公爵様は婚約者に愛されたくて必死です。 (一迅社文庫アイリス)
- 作者:黒湖 クロコ
- 発売日: 2019/09/20
- メディア: 文庫
【感想】
貧乏領地の伯爵令嬢ヒロインは、ある理由から10年間ずっと公爵家嫡男であるヒーローを神と崇めてきた。
ある日領地への資金提供と引き換えに婚約が決まり、結婚前にヒーローのお役に立ちたい!と身分を偽り臨時雇いの使用人として働き始めるが……。
シリーズ1作目。
10年間両片想いしてきた2人の話なのだが、切なさが微塵もないのは何故だ(笑)。
ヒーローはストレートに気持ちを伝えてるんだけどね。
受け取る側(ヒロイン)が偶像化したアイドルを推すファン+神に愛を捧げるシスター化してるから、どんなに頑張っても恋愛対象として見て貰えなくて不憫だったわ。
氷龍退治でヒロイン大活躍!なシーンを期待したけど、その手のシーンは皆無でちょっと残念。
続刊ではヒーローより強いヒロイン的な話が見られたらいいな。
2巻はヒーローの浮気疑惑浮上らしいので、そこでの騒動に期待しよう。
『 私の推しは悪役令嬢。1 / 青乃下 』 百合姫コミックス
【あらすじ】
乙女ゲーム『Revolution』の世界に、ヒロインのレイ=テイラーとして転生した社畜OL・大橋零。
そんな彼女の推しは攻略対象の王子たち…ではなく、悪役令嬢・クレア=フランソワだった!
前世でゲームをやりこんでいたレイは、その知識と愛で、クレアとお近づきになることができるのか?
推し一筋、激動のラブコメ・ファンタジー開幕!!
原作者・いのり。氏による書き下ろし短編小説も特別収録!
【感想】
乙女ゲームのヒロインに転生した、悪役令嬢推しの主人公。
どんなに嫌がられても嫌がらせされても、彼女への愛を叫びながら追いかけ回す毎日だったが……。
ヒロイン→悪役令嬢への愛がなかなかヤバいレベルだった。
クレア様が怯えて泣いちゃうから、も少し手加減してあげて!(笑)
いまのところ、クレア様は平民(主人公含む)を見下して侮蔑したり虐めたりと、好きになれる要素が少ない……ので、きっとこのあとどんどん絆されていくのではないかな~と。
私としては友情エンドを期待したいけど、レーベル的にGLな結末になるのだろうか。
『 路頭に迷いたくない悪役令嬢は断罪エンド後に備えて『投資』を始めた / 斯波 』 アイリスNEO
【あらすじ】
転生公爵令嬢のランカは、10歳を目前にして自分が悪役令嬢であることを思い出した。
このままだと大好きな婚約者のカウロ王子と婚約破棄して王都追放の断罪エンド行き……。
路頭になんて迷いたくない!!と、断罪後の居場所を確保するため、前世の知識を生かして『投資』を行うことに。
はじめは貴族の道楽と思われながらも、商人の心を掴み、貧乏国も繁栄させちゃって、ランカの快進撃はとまらない!?
WEBで話題の転生悪役令嬢の物語、短編から超長編化して、エピソード大増量で登場★
【感想】
幼い頃から前世の記憶がある公爵令嬢ヒロイン。
婚約者の第1王子との仲は良好だったが、10歳直前で甦った記憶によると自分は乙女ゲームの悪役令嬢。
将来起こる断罪イベント後の生活の場を作るため、国内外で投資を行い人脈作りを始めるが……。
ヒロイン、ヒーローともに自分の気持ちを相手に伝えないので、壮大な回り道をすることになった両片想いCPのお話。
ゲームヒロインの性格はあまり好きではないが、あの切り替えの早さは凄いな~と思った。
恋がダメならスチル回収!はいいんだけど、全く出て来なかった他の攻略対象の分はいいのかしら。
推しカプが撮れればそれでいいのかなぁ…。
『投資』とは言ってもゆるゆる設定なので、そこに期待して読むと物足りないかも。
ヒロインはヒーローやゲームヒロインと一緒に海の向こうへ渡り、緑茶片手にまんじゅう食べて欲しいな~(笑)。
『 獣人王の側近が元サヤ婚を願いまして / 稲月しん 』 シャレード文庫
【あらすじ】
獣人の国デルバイアで英雄譚を馳せる将軍ガスタは、王の結婚式に花嫁の叔父ラインを招くよう仰せつかる。
ラインこそ、かつて結婚を誓いながらも別れた元恋人だった。
「お前に殺されるなら、それもいい」
久方ぶりの再会で込み上げる衝動に突き動かされるまま、ガスタはラインの唇を強引に奪…ったのも束の間、虎に変じてしまう!
人語も話せず元にも戻れない、身分証もない、ただの虎!
愛だって語れない!
ラインの情けにすり寄り、ガスタはデルバイアへ連れ帰ってもらうことに。
元恋人同士、因縁の旅が始まるが…。
- 作者:しん, 稲月
- 発売日: 2020/12/21
- メディア: 文庫
【感想】
将軍(獣人)×商店の店主(人間)。
かつて恋人同士だったが、結婚直前に受に獣人の番が見つかり身をひく……と言い訳して逃げた攻。
受の甥が攻の主(国王)と結婚することになり、式への参列を拒む受を説得するため彼の元を訪れた攻だったが……。
『獣人王のお手付きが身ごもりまして』のスピンオフ。
前作CPや彼らの息子がちょこちょこ出てきて、2人の結婚式が見られたのが嬉しかった。
こっちに出てくるロアールくんの方が可愛いげがあって好き。
英雄だ将軍だと言われている攻が、受を前にするとヘタレで女々しくてダメダメな情けない男になっちゃうのがねー。
国王様も、受の前ではダメダメな王様だったし、これはもう獣人の性なのかしら(笑)。
前回のわんわんと同じく、虎が「わん」「にゃー」と鳴くところでニヤッとしてしまった。
今回読んでいて、攻と受が結婚して一緒に暮らし始めたところで、今度は攻の番が見つかってしまったらどうするんだろう……とちょっと不安を覚えた。
そういう例はこの国にいくらでもありそうだけど、これ以上受が傷つかないためにも攻の番は一生見つからないで欲しいと思う。
↑ サイン本でした ↑
↓ スピン元作品 ↓
獣人王のお手つきが身ごもりまして (二見書房 シャレード文庫)
- 作者:稲月 しん
- 発売日: 2019/09/24
- メディア: 文庫
『 獣人王のお手つきが身ごもりまして / 稲月しん 』 シャレード文庫
【あらすじ】
見た目はいいが要領はすこぶる悪い城の従僕・ロイは、年齢による退職というタイムリミットを迎えようとしていた。
遠ざかる憧れの恋愛結婚。
だが舞踏会の夜、獣人の国の王・ゼクシリアに見初められ事態は一変する。
お前が私の妃だ――凍るような青の瞳が甘く微笑む。
姿絵を見て以来、心乱されていたその人。
孕む心配のない自分だから選ばれたお妃ごっこ、心ない相手に嫁ぐくらいならと、ロイは一夜の夢に身をゆだねるが…?
後日談にはロイも頭を抱える、父と息子の葛藤の日々を収録!
獣人王のお手つきが身ごもりまして (二見書房 シャレード文庫)
- 作者:稲月 しん
- 発売日: 2019/09/24
- メディア: 文庫
【感想】
国王(獣人)×従僕(人間)。
結婚願望は強いが、恋人が出来ても長続きしない受。
ある日、妃選びのため国を訪れた攻に“指名”され、夜をともに過ごすことになるが……。
ずっと探し続けていた受を見つけて浮かれまくりの攻。
浮かれすぎて大事なことを伝えないまま受を抱いてしまい、誤解が雪だるま式に増えて受は攻の前から姿を消す……という、逃げる受と追う攻の構図は私の好物。
攻は有能な王様らしいけど、この本の中では耳をぺしょんとさせてキュンキュン鳴いてるわんわんにしか見えない。
ていうか、攻まで「わんわん」とか言ってるの可愛い。
幼い受が転ばぬようにと、夜中に小石を拾う攻のいじらしさも可愛かった。
受の家族に嫌われ警戒されまくる攻は可哀想だったけど、幼児をハァハァ愛でて嫁にくれとか言う成人男性がいたら、そりゃ警戒もするよね。
最初に身分を明かした方がスムーズにいったような気もするけど……あのご両親なら結果は同じだったかなぁ。
スピンオフで攻の側近×受の叔父の話あり。
これから読む。
↓ スピンオフ作品 ↓
- 作者:しん, 稲月
- 発売日: 2020/12/21
- メディア: 文庫
『 裏社会最強の男、終末異世界を愉しむ。 終幕に捧ぐ反逆転劇 / 水城水城 』 MF文庫J
【あらすじ】
既に終わってしまった世界、エンドベイル――。
人が魔族に敗北したこの世界では、異世界から人間を召喚しては無残に殺戮されるデスゲームが日々、繰り広げられていた。
そして今回も現代から何も知らない人々が集められたのだが、そのなかに偶然、紛れ込んだ一つの異分子――
「俺が今この瞬間に、運営者であるお前を殺したら、ゲームは終わるのか?」
かつては裏社会で《調整者》と呼ばれていた高校生、凪平凌真。
社会の均衡を保つための存在、危険因子の抹殺、殺し屋専門の殺し屋だった彼は状況を理解し密かに微笑む。
「少しは愉しむことができそうだ」
決して覆るはずのなかった人類と魔族の力関係は、やがて崩れ始める――。
【感想】
裏社会で《調整者》と呼ばれ、対象者を抹殺し続けてきた主人公。
簡単に殺せてしまう相手ばかりで退屈していたある日、突如魔族が支配する異世界へと飛ばされるが……。
俺TUEEE系異世界デスバトルもの…かな?
あらすじをちゃんと読まず、裏社会最強の男=成人済の裏稼業の男だと思い込んで購入したので、主人公が高校生でビックリした(笑)。
↑表紙の少年は、異世界で若返ったのかと思ってた。
召喚後、あっという間に半数以上の高校生が虐殺されて退場。
なんという殺され損…。
買われてった子たちは、どこかで救済措置があったりするのかしら。
設定等が自分の好みとはちょっと違ったので、ここで打ち止めの予定。
『 氷の侯爵様に甘やかされたいっ! ~シリアス展開しかない幼女に転生してしまった私の奮闘記~ / もちだもちこ 』 TOブックス
【あらすじ】
アラサーのラノベ作家・由梨(ゆり)は、気づくと自分が書いたラノベの世界へ転生していた。
しかも侯爵家の娘でありながら、不義の子として愛されず、悲壮な最期を遂げる不遇な幼女ユリアーナに――。
来たるバッドエンド回避へ向けて、まずは最恐と恐れられる「氷の侯爵様」である父ランベルトの好感度を稼がなければと意気込むものの……
「あれ?私何もしていないのに溺愛されている!?」
その日からユリアーナの甘やかされライフが始まった。
ランベルトが手ずからお菓子を食べさせてくれたり、たくましいお膝に抱っこされたり。
その上、嫌われるはずの兄から愛され、憎まれるはずの魔法の師匠からもかわいがられ……
「一体、何が起こっているの~!?(汗)」
転生美幼女が愛と魔法で無双する、ほのぼのお屋敷ファンタジー!
【感想】
自分の書いた作品世界に転生したラノベ作家。
不義の子として父親に疎まれ命を落とす未来を変えるため、『氷の侯爵』と呼ばれる父に愛されようと努力するが……。
1巻目。
原作の物語が始まるより前の時間軸に転生し、幼女からスタート。
母親はなかなかヤバそうな人だった。
そして実の父親はまったく存在感がないまま終わった。
その分、お父様の暴走する溺愛が凄かったわ。
氷で滑っておでこを打ったヒロインがぴーぴー泣いて、お父様がチュッチュしまくってあやしてるとこ大好き(笑)。
最初は独特な文に慣れず読むのに時間がかかったが、慣れてきてからは普通に読めた。
ヒロインが逃走した後のお父様のショック&暴走ぶりを見たいので、夏頃発売予定の2巻も買う予定。