日々感想。

映画・海外ドラマ・本などの感想(たまにネタばれ有)を綴っています。    ミステリ・ラノベ・BL・TL等ごちゃ混ぜなので、苦手な方はご注意ください。

『 神達に拾われた男 5 / Roy』 HJ NOVELS

【あらすじ】
みんなで盛り上げる創立祭の後は、森で新種のスライムを発見!?
思いがけない収穫もあった初めての一人旅を終え、スライムによる洗濯屋の二号店をオープンさせた転生者の少年・竜馬。
無事に拠点であるギムルの街へと帰還した彼は、公爵令嬢エリアリアの手紙をきっかけに、ギムルの創立祭が近づいていることを知る。
その後の流れで竜馬と彼の店で働く人々は、異国の珍しい料理や地方の特産品を使用した飲み物などをふるまう屋台を引っさげて、創立祭へと参加することに―!
スライムたちとの連携でバトルも充実の異世界スローライフファンタジー、第五幕!


神達に拾われた男5 (HJ NOVELS)

神達に拾われた男5 (HJ NOVELS)

  • 作者:Roy
  • 発売日: 2018/11/22
  • メディア: Kindle


【感想】
ピッコマ。

お店の人や知り合いたちとお祭りで屋台販売するリョウマ。
麦茶が人気ってのが意外だわ。
貧しい村が麦茶長者になったらいいねぇ。

帰省という名の人外魔境行きへの準備を着々と進めてるけど……このペースだと実際に旅立つのはいつになるやら。
その頃には、スライムも更に色々と増えてそう。
今回出てきた空飛ぶスライムや呑兵衛スライムが、今後どんな活躍をするのかも楽しみ。
呑兵衛くんはスキルレベルが上がったら、ビックリするくらいに美味しい美酒を出してくれそうだね。

毎回楽しみにしている巻末の日本の話は、今回はほとんど動きがなかったので、次回に期待したい。

『 異世界でエルフと子育てしています / 小中大豆 』 二見シャレード文庫

【あらすじ】
元ヤンのライトは異世界に召喚された上に、王の求める「光の御子」ではないと捨てられてしまう。
それを助けてくれたエルフ族のグウィンとともに、狐の獣人、狸の獣人、エルフの子供たちと森の隠れ家で暮らしながら魔法を習うことに。
だが、グウィンに恋心を抱くライトは、劣情を慰めはするものの「ライトを壊しそうだ」と最後までしてくれないグウィンにもどかしさを覚える。
そんな時、グウィンは危険な任務に赴き、子供たちと取り残されて!?



【感想】
エルフ×巻き込まれ召喚された青年。

板金工の受は召喚に巻き込まれ、異世界へ飛ばされる。
『光の御子』ではない受は“ゴミ”として国王らに何度も殺されかけるが、瀕死のところを攻に救われ隠れ家で子どもたちと暮らすことになり……。

作家さん&絵師さん買い。
モカさんの麗しい表紙を見てほのぼの子育て系だろうと読み始めたら、召喚先の国(国王)のクズさが酷くてビックリした。
殴る蹴るの暴行から始まり、道端で死を待つばかり……となるまでがホントつらかったわ。
攻や獣人のおばさんが支えてくれたとはいえ、あそこから立ち直った受は凄いと思う。

隠れ家に着いてからは、やんちゃなお子ちゃまたちに癒された。
毎日慌ただしくて大変そうだけど、こういう日常がいいのよ~。
子どもたちに翻弄され、疲労困憊なエルフや獣人たちにもほのぼのさせてもらったわ(笑)。

『光の御子』に関する顛末は、始まり方もそうだけど終わり方もかなりエグかった…。
生首とか臓物とか出てくるんで、苦手な人は注意してね。
いつか正気に返る日が来て欲しいとは思うけど、普通のJKに自分がしたこと、されたことを思い出して耐えられるかは……。

最後が駆け足気味で、成長したエシルたちが見られなかったのが残念。
あと、攻の『わりと年齢に敏感な』という表現にニヤッとした。

『 死香探偵 ―生死の狭間で愛は香る― / 喜多喜久 』 中公文庫

【あらすじ】
死臭が食材の匂いに感じる潤平と、分析科学のスペシャリストの風間。
今回、ホームレス狩りの現場に残る二つの死香、幼女誘拐事件で漂った緑茶の香りを嗅ぎ解く中、二人の住む高セキュリティーのマンションにまたも不審な郵便物が届く。
差出人を追う二人が辿り着いた人物とは!?
11万部突破の大人気シリーズ、第四弾!



【感想】
シリーズ4作目。

いつの間にか同棲……じゃなくて同居を始めていた潤平と風間センセイ。
先生、潤平のこと好き過ぎるでしょ。
そんな当たり前のように首に触れないで!(笑)

ひとつめのお話は、相手のためについた嘘が殺人のきっかけになってしまったのが切なかった。
2人で仲良く育てて欲しかったなぁ……。

全編通して、事件の本筋よりも潤平くんの食べられないものがまた増えてしまうのでは……と、そっちの方がハラハラした。
風間先生の気の入れようを見てると、お米はもうすぐ食べられるようになりそうな気がする。
月森の件も合わせて、あと1~2巻くらいで潤平の周りも落ち着くといいんだけどね……。

f:id:watasemi:20210215231111j:plain
 ↑ サイン本でした ↑

『 私が聖女? いいえ、悪役令嬢です! ~生存ルート目指したらなぜか聖女になってしまいそうな件~ / 藍上イオタ 』 ベリーズファンタジー

【あらすじ】
攻略対象キャラが全員歪んだ愛を秘める異色の乙女ゲームの悪役令嬢に転生してしまったイリス。
ゲームヒロインのトゥルーエンドは王都壊滅、バッドエンドはもれなく悪役の自分が断罪される…。
ならばシナリオ改変します!
自身の破滅を防ぐため未来のヤンデレ監禁王子からの求婚をかわし、悪役らしくヒロインの恋愛フラグを折っていく…はずが、なぜか周囲の好感度が上がって聖女候補になっていて!?



【感想】
乙女ゲームの悪役令嬢に転生したヒロイン。
トゥルーエンド=メリバエンドなこのゲーム、自分も皆も死なないハッピーエンドを目標に行動を始めるが……。

メリバしかない乙女ゲームってイヤだなぁ。
同人ならありそうだけど、商業だと客層が固定されすぎてあんまり売れなそう。
ゲームではヤンデレだらけだった攻略対象たちが、現実世界ではヒロインの努力によって健やかに(?)育ってくれて良かった。

作中の組み紐で封印する課題、ヒロインのやり方が力業過ぎて爆笑してしまった。
物理……(笑)。

『 グランドール王国再生録 破滅の悪役王女ですが救国エンドをお望みです / 麻木琴加 』 角川ビーンズ文庫

【あらすじ】
乙女ゲームの悪役王女・ヴィオレッタに転生した経営コンサルタントの茉莉。
悲惨な処刑エンドを回避したいだけなのに、前職(世)のスキルが火を噴いて、その言動がことごとく王国再生のきっかけに!?
しかも攻略キャラたちには懐かれ忠誠を誓われ、正ヒーローの王子・レナルドには「俺が相手じゃ、あんたは嫌か?」ってそんなシナリオ改変はいりません!
悪の王女の人生やり直し、2度目の人生はハッピーエンド、なるか!?



【感想】
経営コンサルタントのヒロインが乙女ゲームの悪役王女に転生。
次期王を選ぶ試験が始まる中、父王を殺し王位を簒奪→処刑惨殺暗殺獄死…と、どのルートでも死んでしまう未来を変えようとするが……。

展開としては王道一直線。
途中までは楽しく読めた。
ただ、最後の黒幕&その理由についてが……。
その動機だと誰でも犯人に出来てしまうのでは?と、なんだか納得いかなかった。
せめて、それっぽい伏線が途中で欲しかったなぁ。

攻略対象はチョロいものの、恋愛要素は薄め。
従兄弟なら結婚出来そうだし、将来的にはヒロインが女王になって彼が王配になるのかしら。
出来れば、どんな立場になっても街の皆とワチャワチャしてて欲しいな~。

『 ループ10回目の公爵令嬢は王太子に溺愛されています / 真崎奈南 』 ベリーズ文庫

【あらすじ】
王太子妃候補だけど、王太子のアルベルトに疎まれて16歳で死亡…の人生を9回続けている公爵令嬢・ロザンナ
地味に目立たず生き延びて10回目こそは全うしたい…!!
そう思っていたのに気づけば表舞台に立っていて…!?
おまけに嫌われていたはずのアルベルトからも愛されちゃって、破滅ルートから一転、溺愛ルート突入!?
こうなったら、今度の人生は華麗に生きてみせましょう!(←大いなる決意)



【感想】
王太子妃候補となるも選ばれずに命を落とす……という人生を何度も送ってきたヒロイン。
10回目となる今度こそ、家族の命を救い生き甲斐を見つけ、何より生き延びようと決意するが……。

ループもの。
9回目の死因で『とどめを刺した』と冤罪気味に回想された初代学長に笑った。
(あの死に方は嫌だけどね)
今回の生では王太子がヒロインを溺愛しているので安心して読めた。
過去の人生でマリンが王太子妃に選ばれ続けた理由も分かってよかった。
ただ、逃げた2人がこの先ずっと戻ってこないならいいけど、よからぬことを考えて戻ってくるかも……と思うとちょっと心配。

本編でめでたし……と思ったら、番外編にもいけすかない奴が出てきたぞ~。
彼は婚約を破棄させようとしていたけど、王太子妃にならなくても、公爵令嬢で宰相が溺愛する娘って時点で騎士団と一緒に前線に出るとか無理な気がするんだけど…。
パパンが許さないでしょ、どう考えても。

『 転生しまして、現在は侍女でございます。 1 / 玉響なつめ 』 アリアンローズ

【あらすじ】
ザ・モブキャラとして、乙女ゲームのストーリー開始“前”の世界に転生したユリア。
侍女としてお仕えするのは、なんとゲームで悪役令嬢になって登場する王女さまだった!?
「こんな可愛い姫さまを悪役令嬢なんかにさせてたまるもんか!」
そう決意したユリアは『OLだった前世の知識』と『自分だけが使える生活魔法』を駆使し、自分の恋愛そっちのけで王女さまを導いていく!
デキる侍女の噂はどんどん広まり、スイーツ開発、特産品作り、はたまた国同士のいざこざまで舞い込んできて―!?
天職にめぐりあった有能侍女の、おしごとファンタジーが今始まる!



【感想】
本編開始前の乙女ゲーム世界にモブとして転生したヒロイン。
ひねくれデブの悪役になるはずだった王女に侍女として仕え、惜しみ無い愛情を注ぎ導いていき……。

ピッコマ。
ゲーム開始までまだ時間があるので、普通にファンタジー世界でのお仕事小説という感じだった。
やっぱり異世界で生きるためには、お菓子作りスキルは必須なのか……。

可愛いプリメラ様を悪役なんかにさせるものか!とヒロインが愛し慈しんだ結果、超絶可愛らしくて素直で賢いプリメラ様爆誕
プリメラ様がディーンと結婚して、ヒロインがアルダールと……ってなったら、ヒロインは『ユリアお義姉さま』とか呼ばれちゃうのでは。
ヒロイン、尊すぎて興奮してぶっ倒れそうだな(笑)。
恋愛事に鈍感で、プリメラ様至上主義のヒロインを振り向かせるのはかなり大変そうだけどね~。
頑張れ、アルダール!