日々感想。

映画・海外ドラマ・本などの感想(たまにネタばれ有)を綴っています。    ミステリ・ラノベ・BL・TL等ごちゃ混ぜなので、苦手な方はご注意ください。

『 エチュード春一番 第二曲 三日月のボレロ / 荻原規子 』 角川文庫

【あらすじ】
大学1年の美綾は、小犬の姿をした八百万の神(モノクロ)との共同生活にも慣れつつあった。
夏休みに訪れた祖母の家で、氷川神社の娘・弓月と知り合い、夜の神社に誘われる。
境内の暗闇に蛇神の姿を見た美綾は、弓月の友人・飛葉から監視されるように。
美綾から超常の気配を感じた飛葉は、彼女こそ能力者だと思い込んでいたのだ。
そして、モノクロが誘拐される事態に!
人と神様(犬)の境界を越えた超ファンタジーノベル!



【感想】
大学1年生の夏休み。
モノクロと共に祖母の家を訪れた美綾は、そこで出会った神社の娘とその知人の青年に、超常の力を持つ能力者だと誤解され付きまとわれることに……。

いやー、初期の弓月にイラッとしたけど、飛葉はそれを飛び越して気持ち悪いわ。
話が通じないのホント怖いしキモイ。
いざという時にあんまり役に立たないモノクロ(神ver.)だけど、分離したウルトラマン男子は妙に人間ぽくていい感じだった。
早く学習と調整が終わって実体化して欲しい……が、そうなるとパピヨンが消えちゃうのは寂しい。
両立出来ればいいのに。

モノクロが年齢のことを「経年数」だと言ってたけど、私なんかもう経年劣化しまくりだな……ツライ(笑)。

拐われたモノクロの居場所が分かった理由、変に『ヒントを見つけた』とか苦しい言い訳しないで、モノクロにペット用のGPSをつけてたから……って言えばよかった気がする。
モノクロは人間関係や感情に無頓着だし、美綾はツメが甘いから今後が心配だわ。
意外としっかり者の愛里ちゃんが彼らを支えてくれたらいいなぁ…。