『 准教授・高槻彰良の推察3 呪いと祝いの語りごと / 澤村御影 』 角川文庫

【あらすじ】
尚哉の友人・難波の元に不幸の手紙が届いた。
時を同じくして高槻と尚哉は「図書館のマリエさん」という聞き慣れない都市伝説を知る。
図書館の蔵書に隠された暗号を解かないと呪われるというが…。
ほか、鬼神伝説が残る村で、一行は額に穴のあいた頭蓋骨を見つける。
その直後、高槻に思いがけない受難が！？
「この世はなんてたくさんの呪いに満ちているんだろう」―。
高槻と、幼馴染の刑事・佐々倉の幼い頃を描いた番外編も収録。

准教授・高槻彰良の推察3 呪いと祝いの語りごと (角川文庫)

【感想】
知人に届いた不幸の手紙と図書館の本に隠された暗号、谷間の集落で鬼の首を祀る家、高槻と健ちゃんの出会いの話。

↑知人って書いたけど、難波くんはもう尚哉にとって知人以上だと思うのよね。
尚哉は“孤独になる”っていう言葉にいまだ縛られているけど、そろそろその縛りから解放されてもいい頃だと思う。

不幸の手紙系のチェーンメールは、小学生の時に流行ってた……ような気もするが、自分が貰ったかどうかは昔すぎて記憶が………(笑)。
でも、難波くんみたいに続けて色々あるとビビる気持ちは分かる。
今日は1日ついてなかったなぁ……って日、私もたまにあるし。
(原因を突き詰めたら“寝不足”とかになるのかしら)

……と、そんな本編もよかったけど、extraとして語られた、健ちゃんの子どもの頃の思い出が！
2人とも可愛い～～。
ヤのつくご職業に見えちゃう強面刑事さんが、幽霊系が苦手なワケに納得。
そりゃー、あんな経験したら怖くもなるわ。
私は絶対、一生見たくない……。