日々感想。

映画・海外ドラマ・本などの感想(たまにネタばれ有)を綴っています。    ミステリ・ラノベ・BL・TL等ごちゃ混ぜなので、苦手な方はご注意ください。

『 魍魎桜 よろず建物因縁帳 / 内藤了』 講談社タイガ

【あらすじ】
土地を支えていたのはミイラ化した人柱だった。
漆喰の繭に包まれた坊主の遺骸が発掘されると同時に、近辺では老婆の死霊が住民を憑き殺す事件が多発。
曳き屋・仙龍と調査に乗り出した広告代理店勤務の春菜が見たものは、自身を蝕む老婆の呪いと、仙龍の残り少ない命を示す黒き鎖だった――!
ひそかに想いを寄せる仙龍のため、春菜は自らのサニワと向き合うことを決意する。


魍魎桜 よろず建物因縁帳 (講談社タイガ)

魍魎桜 よろず建物因縁帳 (講談社タイガ)


【感想】
シリーズ5作目。
前半の小さな事件をきっかけに、仙龍を縛る“鎖”が見えるようになった春菜。
それがその後の人柱ミイラと魍魎桜との因と縁へと繋がっていく。

今回は怖さがほとんどなく、このシリーズで(今のところ)1番好きな話になった。
特に、ラストで棟梁が唄い始めたシーンには感動した。
800年越しの純愛が過去の因縁物件のように忘れ去られることなく、地域の人たちに末永く語り継がれ守られていって欲しいと思う。

次巻は秋に発売とのこと。
春菜が仙龍の寿命問題解決へ1歩踏み出したので、続きが早く読みたい。
…………ただ、パグ男の新事務所が舞台=ヤツがうろちょろしそうなのがな~。
何度も殴りたくなりそうだわ!(笑)


今回はサイン本を購入したのだが、インクを吸い取るための紙がピンク色の和紙風で、さらにそこに桜の花びら型のシールが貼られていたのが雰囲気があって良かった。
 ↓

f:id:watasemi:20190126163430j:plain

f:id:watasemi:20190126163515j:plain