日々感想。

映画・海外ドラマ・本などの感想(たまにネタばれ有)を綴っています。    ミステリ・ラノベ・BL・TL等ごちゃ混ぜなので、苦手な方はご注意ください。

『 奇跡のアイドルはひきこもりオッサン / 加賀見彰』コスミック文庫α

【あらすじ】
25年間のひきこもりでぽっちゃりの胡桃は一大奮起して外へ出たその日、香港の大富豪に拾われ、あれよあれよという間に胡桃アイドル化プロジェクトが展開されてしまう。
どうしても胡桃をアイドルにしなければいけない周りの事情に引きずられ、厳しい食事制限やエステ三昧の日々。
優しい祖母や仲間の励ましにより、なんとか前向きに頑張る胡桃だったが…。
果たして胡桃はアイドルとしてデビューできるのか!?


奇跡のアイドルはひきこもりオッサン (コスミック文庫α)

奇跡のアイドルはひきこもりオッサン (コスミック文庫α)


【感想】
酷いイジメを受け続け、中学の入学式の日に2度目の自殺に失敗して以来、25年間ひきこもっていた胡桃。
そんな彼が香港財閥のバックアップでアイドルデビューすることに。

トンデモ設定だけど読みやすかった。
(たまに言葉の選び方は、ん??ってなるけど)
ただ、胡桃と桃太が受けてきたいじめの数々が酷すぎて、加害者は財閥と名家の力で物理的に消してもいいんじゃね?ってなったわ。

貴己が、最後に反省してちょっとイイやつに……みたいな書き方をされていたけど、何度も何度も何度も何度も胡桃の心を殺している彼には、プロダクションが潰れて業界から追われるぐらいの罰があってもよかった。
作風に合わないかもしれんが。

表紙のナッツメンバー、全員の顔が見えないのが残念。
キラキラ王子が「ピスタチオの良房」とか、爽やかイケメンが「マカデミアの一平」とか、美形な分、名乗られるたびに笑いそうだ……。