日々感想。

映画・海外ドラマ・本などの感想(たまにネタばれ有)を綴っています。    ミステリ・ラノベ・BL・TL等ごちゃ混ぜなので、苦手な方はご注意ください。

『 ある日、お姫様になってしまった件について 3 / Spoon 』 フロースコミック

【あらすじ】
主人公姫・ジェニットの登場に、脇役姫は戦々恐々!?
自身の魔力が暴走してしまい、血を吐いて倒れたアタナシア。
魔法使いルーカスのお陰で一命を取り留めたが、クロードはアタナシアに過保護気味になっていく。
時は流れ、アタナシアの14歳のデビュタントが近づく。
小説の中では屈辱的なデビュタントになる予定だが、クロードはアタナシアの初めてのダンス相手が気になっている様子。
果たして彼女が選んだ相手は……?



【感想】
愛嬌を振りまき、父である皇帝に殺される未来を回避する転生物語。

フロースコミックの全ページカラー漫画の中で、(私が読んだ中では)No.1に美しい作品。
風景やドレスは超美しいし、アーティは可愛いし、夢の中のママは綺麗だし、パパや周りの男性陣はカッコいいし……うむ、眼福眼福。

前巻で血を吐いて倒れたのは、やっぱり毒じゃなかったのか。
最初は毒殺未遂かと思ったけど、読み返したら違うっぽくて気になってたのよ。
目覚めてから過保護気味になったパパに、ニヤニヤしちゃうのは私だけ?
愛しく感じる気持ちと憎い気持ちが入り交じって、苦悩するパパが解放される日が来て欲しいな。

2巻の表紙で「こいつ誰?」って思ったのは、髪を切った魔法使いサマでした。
人に散々鈍感鈍感言っといて、自分の気持ちにはまだ気付いていないご様子。
アタナシアを天使と呼ぶイゼキエルも彼女が気になってるみたいだし、小説の展開とはだいぶストーリーが変わってきたかな?

悲劇の始まりになるはずだったデビュタントの日が、パパのエスコートで始まりそうで一安心。
……したいけど、物語のヒロインであるジェニットのデビュタントでもあるので、1日が終わるまで油断は出来ないわ!
早く私を安心させて~。
4巻早く出て~~。

今回も、アーティのドレスのひとつひとつがめちゃめちゃ可愛らしくて素敵だった。
襟元の羽が散って天使みたいになるのも良かったし、蝶の羽をモチーフにしたのも可愛かったし、パパにエスコートのおねだりをした時のドレスはお洒落だったし……。
そして何より、デビュタントの日の薔薇のドレス!
繊細で美しくて見惚れた!!
ドレス好きさんにも是非見て欲しい作品です。
本、高いけどね(笑)。