『 ないものねだりの王子と騎士 / 小中大豆 』 キャラ文庫
【あらすじ】
代々騎士を輩出する名門出身なのに、華奢で剣術の才能は皆無!!
なぜか魔術には長けているリュトが、騎士になる唯一の方法は、地位のある貴族から推薦状を戴くこと。
けれど、ことごとく断られてしまったリュトが最後に頼ったのは、男色家と噂の変わり者の王子。
若くして王位継承権を辞退し、隠居している城を訪ねると「推薦状が欲しければ、私に魔術を指南しろ」とまさかの条件を出されて…!?
- 作者: 小中大豆,北沢きょう
- 出版社/メーカー: 徳間書店
- 発売日: 2019/05/25
- メディア: 文庫
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【感想】
剣術の才能はあるが魔術を極めたい隠遁王子×魔術に長けているが騎士になりたい脳筋な騎士見習い。
お互いがお互いの欲しい才能を持っているという、まさにないものねだりな2人。
でも、そこで相手に嫉妬するのではなく、互いに教えあい支えあうのが良かった。
最初は脳筋&考えなしのアホの子すぎてイラッとした受が、最後には『お世話係』呼ばわりされても冷静でいられる姿を見て成長を感じたわ。
主役の2人より、ブタ栗鼠たちの方が存在感があった気もするが(笑)、楽しく読了した。
後の世に伝わる2人の姿が、彼らの望む形になってたのも良かった。
ブタ栗鼠が魔獣になってたのは笑ったけどね(笑)。