『 EAT 悪魔捜査顧問ティモシー・デイモン / 田中三五 』 富士見L文庫
【あらすじ】
NY市警急襲部隊所属のミキオは人ではない何かに仲間を殺された。
自らの証言を誰にも信じて貰えずにいた時、ミキオはFBIに呼び出される。
そこで出会ったのは“ニューヨークの人喰い悪魔”として世を震撼させた死刑囚、ティモシー・デイモン。
なんと彼は人ではない本物の怪物(ノンヒューマン)で、怪物絡みの事件が専門の極秘ユニット“EAT”(特殊事件捜査班)の捜査顧問らしい。
半ば脅される形で“EAT”の勧誘を受け、見張り役兼バディとしてティモシーと共に過ごすことになるミキオ。
食習慣も価値観も違い衝突する二人だが、街では臓器を喰われた警察官が発見されて……。
【感想】
立てこもり犯制圧の任務中、『怪物』に自分以外の仲間全員を引きちぎられ喰われたNY市警特殊部隊員のミキオ。
退院後、その経験――ノンヒューマンとの遭遇――を買われFBIに勧誘されるが、そこで相棒になったのは人喰いのノンヒューマンで……。
人間と怪物とのバディーもの。
私の大好きな海外ドラマっぽい雰囲気のお話。
ビジュアル化するとなかなか血みどろでグロそうだが、ティモシーの憎めないキャラのお陰で楽しく読むことが出来た。
そして、作中に様々な海外ドラマの名前がちらほら…。
モルダーもバフィーもウィンチェスター兄弟もうちにあるよー(笑)。
監視を兼ねて同居することになる2人だけど、私も冷蔵庫開けたら人肉やら腕やら脳みそのマリネが入ってるのはちょっと……いや、かなり遠慮したい。
気を使って食事部屋を借りなくても、冷蔵庫をキッチンに2つ置けばいいと思うの。
My冷蔵庫にMyフライパンで平和な同居生活を！！
事件もそれぞれ興味深く、SUPERNATURALやGRIMMっぽい雰囲気だった。
続編が出たら、ぜひ読みたいと思う。
