『 密告はうたう 警視庁監察ファイル / 伊兼源太郎 』 実業之日本社文庫
【あらすじ】
警察職員の不正を取り締まる部署、警視庁人事一課監察係に所属する佐良は、元同僚で、現在は運転免許試験場に勤務する皆口菜子の監察を命じられた。
彼女が免許証データを売っていると、内部からの密告があったのだ。
佐良は、上司とともに皆口の尾行を始めるが、やがて自らも関わった未解決事件との接点が……
実力派の俊英が放つ警察ミステリー！
【感想】
同僚を目の前で亡くし、監察へ異動となった佐良。
殉職した同僚の元婚約者・皆口巡査部長が免許証の個人データを売っている――。
監察へ寄せられた『密告』は真実なのか。
そして同僚の死の真相は……。
シリーズ1作目。
書店の映像化コーナーにあった本。
ドラマ版はWOWOWなので見られないが、原作はなかなか重い話だった。
監察による行動確認、尾行される方はたまったもんじゃないだろうけど、つける方も物凄く大変そうだったわ。
おまけに仲間(警察関係者)からは裏切り者呼ばわりされるし、よっぽどメンタル強くないと病んでいきそう……。
同僚の死に関しては、真実を表に出せないのが悔しいというかモヤモヤするというか。
佐良視点で読んでいるので彼の考えはある程度分かるが、皆口さんがこの件をどう思っているのかも読んでみたいと思った。
ところで、虎島さんは犯人が分かってすぐに呼び戻してもらえたかしら(笑)。
あの飄々とした役を誰が演じるのかちょっと気になる。
ちなみに、佐良は松岡昌宏、須賀は池田鉄洋、能馬さんは仲村トオル、皆口は泉里香が演じるとのこと。
