『 捕まらない男 ～警視庁特殊能力係～ / 愁堂れな 』 集英社オレンジ文庫
【あらすじ】
一度見た人の顔は絶対に忘れない能力を持ち、捜査一課特殊能力係・通称『特能』に所属する新人刑事、麻生瞬。
膨大な指名手配犯の顔を記憶し街中で張り込む『見当たり捜査』中、詐欺容疑で見覚えのある男を取り逃がしてしまう。
結婚詐欺など数多の被害を出しながら、幾度となく逮捕を免れていることで警察内でも有名な詐欺師の名は藤岡大也。
落ち込む瞬だったが、その矢先、藤岡に新たな殺人事件の容疑がかかる。
だが上司の徳永は、『奴は殺人を犯すような男ではない』と断言する。
徳永と藤岡との間にある因縁とは…？
【感想】
シリーズ5作目。
警察が何度も取り逃がしている詐欺の指名手配犯を見つけた瞬くんが、あと少し……というところで取り逃がしてしまう。
『捕まらない男』が捕まらない理由、聴力でも面白かったかも。
彼の能力含め、今後もちょこちょこ出てきそうなキャラだな～と思った。
メインの2人が真面目さんだから、こういう軽いのがいると雰囲気が変わって面白くなりそう。
まぁ、罪は償って欲しいけどね。
ただ、件数と被害金額を考えると、捕まったら当分出てこられないだろうな……。
新人時代の徳永さん(藤岡の脚色入り)がピュアで可愛い。
このシリーズに挿絵がないのが残念だわ。
