日々感想。

映画・海外ドラマ・本などの感想(たまにネタばれ有)を綴っています。    ミステリ・ラノベ・BL・TL等ごちゃ混ぜなので、苦手な方はご注意ください。

『 時給三〇〇円の死神 / 藤まる 』 双葉文庫

【あらすじ】
「それじゃあキミを死神として採用するね」
ある日、高校生の佐倉真司は同級生の花森雪希から「死神」のアルバイトに誘われる。
曰く「死神」の仕事とは、成仏できずにこの世に残る「死者」の未練を晴らし、あの世へと見送ることらしい。
あまりに現実離れした話に、不審を抱く佐倉。
しかし、「半年間勤め上げれば、どんな願いも叶えてもらえる」という話などを聞き、疑いながらも死神のアルバイトを始めることとなり―。
死者たちが抱える、切なすぎる未練、願いに涙が止まらない、感動の物語。


時給三〇〇円の死神 (双葉文庫)

時給三〇〇円の死神 (双葉文庫)

  • 作者:藤まる
  • 発売日: 2017/12/14
  • メディア: 文庫


【感想】
男子高校生の主人公が『死神』のアルバイトに誘われ、クラスメイトと共に様々な死者の声を聞き、あの世への旅立ちを見送るお話。

時給300円、残業代も交通費もナシ……。
1日1,200円で、雨の日も猛暑の中でも休日であっても労働(?)せねばならんとは……なんと言うブラックなアルバイト(笑)。

最初は主人公と同じく花森さんのことがあまり好きになれなかったけど、彼女が歩んできた今までの人生やあの明るさの意味を知ると印象が変わってきた。
大人になった今より、中高生の時に読んだ方が心に響いたんだろうなぁ……という作品だった。
中学生の時だったら、寂しさと切なさでラストでたぶん泣いてたと思う。