日々感想。

映画・海外ドラマ・本などの感想(たまにネタばれ有)を綴っています。    ミステリ・ラノベ・BL・TL等ごちゃ混ぜなので、苦手な方はご注意ください。

『 スマホを落としただけなのに 戦慄するメガロポリス / 志駕晃 』 宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ

【あらすじ】
OLの有希は公園でスマホを拾う。
無事落とし主に返したのだが、それを機に身のまわりで不可解な出来事が起こり始める。
それは日本を震撼させる大事件の前触れだった。
一方、刑事の桐野は内閣サイバーセキュリティセンターに出向することになる。
東京オリンピックを標的にしたサイバーテロにある人物が協力するとわかったからだ。
しかし「センター内にスパイがいる」という手紙が届き―。



【感想】
シリーズ3作目。
スマホを落としただけなのに……ではなく、拾っただけなのに、なお話。
前作までを読んでいないと分かりづらいと思う。

話が桐野vs浦井というより日本vs北朝鮮ぽくなってきて、1作目のときの身近な恐怖感はなくなっちゃったなぁ。
初代主役の富田&あさみんが出てきて懐かしかったけど、車の中のあさみんは風邪を引く前に救出して貰えたんだろうか。
富田くんはだいぶ危機管理意識が育ってたね。

桐野父の死の真相は分かったが、浦井絡みでまだ話は続きそう。
今回は北朝鮮やら五輪やらと他人事な事件ばかりだったので、次回はまた身近なモノを題材にした話に戻って欲しいな。


今回の2刷で直して欲しいコーナーは、206ページの最後の行。
『夜陰にまみれて新潟沖に停泊……』とあるが、『夜陰に紛れて』じゃないかなぁ。
夜陰にまみれるって表現、あったっけ?