『 ハケン飯友 僕と猫のごはん歳時記 / 椹野道流 』 集英社オレンジ文庫
【あらすじ】
坂井のもとに派遣されてきた「飯友」は、人間の青年の姿をとっているけれど、正体は神社の猫。
食いしん坊な「猫」が夕ごはんを旨い旨いと平らげ、お喋りして帰っていく、ちょっと不思議で賑やかな日々を送る坂井だったが、ある出来事をきっかけに親しくなった老婦人・沖守さんの営む茶房「山猫軒」で働くことに。
夏から冬へめぐる季節の美味しい幸せを飯友と一緒に!
【感想】
シリーズ2作目。
料理上手な主人公くんの、『猫』や沖守さんとの日々のお話。
梅雨のじめじめ、夏の暑さ、秋まつりにクリスマスと、前作よりも季節色が濃かった気がする。
秋まつりの日に「オコモリキッシュ」を初めて食べた人たちの反応や、当日のお手伝い&出店で買い食いする猫の様子を見てみたかったなぁ。
たこ焼きや綿あめは食べられたのかしら。
猫がいなくなった時は、ハケン期間が終わっちゃったのかとハラハラしたが、とりあえずは一安心。
でも、主人公は他にもお友だちを作って欲しい気もする。
猫や沖守さんに“いつか”が来て、またひとりぼっちになったら寂しいし……。
ちょっと気になってるのが、主人公の本当のおばあちゃんのこと。
遠方にいるのは分かるけど、沖守さんだけでなく、おばあちゃんにも年に1度くらいは会いに行って、自宅の庭で茄子が豊作だった話や楽しく働いてる話をしてあげて欲しい。
封入の特典SSペーパーは、ある日の食後のデザート話。
↑サイン本でした。