日々感想。

映画・海外ドラマ・本などの感想(たまにネタばれ有)を綴っています。    ミステリ・ラノベ・BL・TL等ごちゃ混ぜなので、苦手な方はご注意ください。

『 あの日、あの場所、あの時間へ! / 楠田雅紀 』 キャラ文庫

【あらすじ】
名門大学バレー部に所属する、湊が乗ったバスが事故で大破!!
湊を庇ったエースで親友の健太郎が、再起不能のケガを負い選手生命を絶たれてしまう!!
病室で長年の想いを告げる健太郎を、湊は罪悪感から拒めない。
次第に激しくなる親友の独占欲と執着に追い詰められていき!?
時を遡れるなら、事故の直前にまで戻りたい―
不運のループに逆らい、何度でもリトライする運命のタイムリープ!!


あの日、あの場所、あの時間へ! (キャラ文庫)

あの日、あの場所、あの時間へ! (キャラ文庫)


【感想】
受を救うため、何度も同じ時間を繰り返す攻×自分を庇い選手生命を絶たれた幼馴染との歪な関係に苦しむ受。

タイムリープもの。
これはネタバレや作者のあとがきを見ずに読んで欲しい作品。
あらすじから想像していたストーリーとは、人物の配役からして違った。

大好きな人を守りたい、バレーボールを諦めて欲しくない。(あと、大好きな人をアイツには渡したくない)
そんな純粋でちょっぴり邪な想いを原動力に、何度も何度も時間を遡って孤独に奮闘する彼に涙が出る。
進路の件とか、きっと凄く凄く調べて考えて失敗しないよう細心の注意を払って導いていったんだろうな。

2人が結ばれて終わり……ではなく、その後の試合風景で締められていたのも良かった。
きっと卒業後は全員実業団入りして、普段はライバルだけど国際試合では同じチームの仲間として戦ったりするんだろうな~と、未来を想像できる未来があるのが幸せだと思った。