日々感想。

映画・海外ドラマ・本などの感想(たまにネタばれ有)を綴っています。    ミステリ・ラノベ・BL・TL等ごちゃ混ぜなので、苦手な方はご注意ください。

『 弊社より誘拐のお知らせ / 木宮条太郎 』 祥伝社文庫

【あらすじ】
中堅商社千葉サプライの名誉顧問が誘拐された。
犯人の要求は身代金七億円、同業他社との事業統合の断念、そして「誘拐の事実の公表」。
メディアに根回ししつつ上場規程を守って開示すれば株価は暴落、警察は公開捜査に踏み切り、世間は騒然となるだろう。
会社の金で身代金は払えるか、その是非は?
肩書だけ危機管理担当のヒラ社員岡野は、前代未聞の大仕事を任された。


弊社より誘拐のお知らせ (祥伝社文庫)

弊社より誘拐のお知らせ (祥伝社文庫)


【感想】
2つの会社の統合プロジェクトが揉める中、経営から引退した名誉顧問が誘拐された。
犯人は誰?身代金7億円はどうやって受け渡す?

普通の小説ならこの辺を軸に展開されるが、この話ではそこに証券取引所の上場規定に絡む誘拐公表のタイミング、身代金を社で捻出するための理屈付け、などなど。
上場企業ならではの悩みが書かれていて………めっちゃ面倒くさそうだった(笑)。

心身ともに疲弊しながらも必死に走り回り、解決したと思ったら真相は……という岡野くんの心境を思うと、なんとも言えない気持ちになる。
最後に救いがあって良かったね。。。