日々感想。

映画・海外ドラマ・本などの感想(たまにネタばれ有)を綴っています。    ミステリ・ラノベ・BL・TL等ごちゃ混ぜなので、苦手な方はご注意ください。

『 転生乙女は恋なんかしない ~俺様王様間に合ってます!!~ / 小野上明夜 』 一迅社文庫アイリス

【あらすじ】
尊敬する上官に捨てられ、好きになった王子に振られ…前世で散々な目にあい、「もう恋は卒業」と、今生は気合を入れて森に引きこもっていた異能の少女、フルール。
そんな彼女の元にやってきたのは、かつての上官である俺様転生者・ナイトレイだった。
「ずっとお前を探していた」と、転生しても変わらぬ美貌で口説いてきたけれど、さらに、王子の転生者であるジェランド王子が、花嫁探しをしているという噂まで聞こえてきて―?



【感想】
異能を持つ者が『外れ』(環から外れしもの)と呼ばれ迫害されていた時代に死亡し、50年後の世界に転生した『外れ』のヒロイン。
恋した王子に振られ憧れの上官に殺された記憶を持つ彼女の前に、前世で自分を殺した上官の生まれ変わりが現れて……。

シリーズ1作目。
うーん。
元上官も元王子(今も王子か)も、どちらもイマイチ……。
特に王子、せめて森やヒロインを物理的に傷付けたお詫びくらいはしようよ。
2巻でごめんねするのかなぁ…。

味方すら使い捨ての道具として見ていた冷酷非道な元上官が、今世ではなんだか面白枠のツンデレさんになっていて、読んでいてなんとなく据わりが悪い。
プロローグのあの残忍な人が、なぜこんなヘタレ王になってしまったのだ。
いや、人に迷惑かけない分、今の方が何倍もいいけどさ。

いまの彼はヒロインへの好意を伝えようと奮闘してるけど、果たして前世の自分を殺した相手を愛せるものなのか…?
やっぱり絆されちゃうのかなぁ……。