日々感想。

映画・海外ドラマ・本などの感想(たまにネタばれ有)を綴っています。    ミステリ・ラノベ・BL・TL等ごちゃ混ぜなので、苦手な方はご注意ください。

『 王太子様の子を産むためには / 秋風からこ 』 レジーナ文庫

【あらすじ】
お城で働くメイドのアレットは、ある晩、媚薬を飲まされ、我を忘れた憧れの王太子リオネルと、一夜を共にしてしまう!!
彼とはそれきりの関係だと思っていたのに、アレットの妊娠が判明!
一方リオネルは、あの夜の相手をずっと探していたらしく、アレットの妊娠を知ると大喜び!!
アレットは身分差に悩みながらも、リオネルのそばで出産することを決意。
すると平凡で地味な暮らしから一転、お妃様のような生活が始まってしまい―!?
文庫だけの書き下ろし番外編も収録!



【感想】
王宮でメイドとして働く男爵の庶子×王太子

媚薬を盛られたヒーローに襲われ純潔を奪われたヒロイン。
彼が目覚める前に逃げ出したものの、後日妊娠していることが分かり……。

ご無体始まりでヒーローへの印象最悪な幕開け。
ヒロインちゃん、めちゃめちゃ怖いし痛かったよね……。
その後ヒーローが彼女を探そうとしたり、実は初めて見た時からあの子いいな…と思ってたんだよ、というヒーロー視点でのフォローが入る。

最初はアレだったものの、ヒロイン目線で見ると再会後は大切にされ、身分差があっても国王&王妃に可愛がられてちゃんと結婚も出来て……というシンデレラストーリーなんだけどね。
長年連れ添った側妃たち目線で物語を見てみると、なんとも言えないモヤモヤ感が残る。
好きな人の唯一にはなれなくても側にいられるなら……と思ってたら、好きな子と子どもが出来たから君たちもう帰っていいよ、バイバーイだもんなぁ。
ヒーローが側妃を人としてではなく子作りの道具として見てた気がして、もっと互いの心に寄り添ってたら違う展開があったかもしれないのに…と、女心が分からないヒーローに物申したくなってしまった。
降嫁させられた側妃が婚家で大切にされてるといいな…。