日々感想。

映画・海外ドラマ・本などの感想(たまにネタばれ有)を綴っています。    ミステリ・ラノベ・BL・TL等ごちゃ混ぜなので、苦手な方はご注意ください。

『 アルファ皇子の宮中秘恋 / 小中大豆 』 角川ルビー文庫

【あらすじ】
幼い頃に尊顔を拝して以来帝に憧れ続け、お役に立ちたいと猛勉強して、唯一のベータとして上級官吏に登用された瑞春。
そんな彼にある日、帝からお召しがかかる。
その用件とは、帝と顔は似ているが、放蕩者と噂の弟皇子・淑英の創設する研究機関の秘書役に抜擢するというものだった。
始めは反感ばかりだったが、噂とは違い、淑英が有能で優しい人物で、帝を陰で支えていたと知り、次第に心を開く瑞春。
そんな折、ベータと思っていた自分の体がオメガの発情を始めてしまい…!?


アルファ皇子の宮中秘恋 (角川ルビー文庫)

アルファ皇子の宮中秘恋 (角川ルビー文庫)


【感想】
芙国を統べる帝の弟皇子×科挙試験を一位の成績で合格し、現在は皇城に勤める役人。

中華風オメガバース
科挙試験始まって以来初のβ合格者として、周囲のα役人たちに嫌がらせやいじめを受けていた受。
そこで涙を堪えて健気に仕事に打ち込む……のではなく、やられたら周囲にバレないように更に陰湿にやり返してるのに笑った。
雪佳人と噂される美貌の中身は帝ヲタクだし。
帝が尊すぎてグッズに貢いじゃう彼が、手形の真実を知った時の心境を思うと……(笑)。

攻が探している運命の番が誰かは読み手にはすぐ分かるので、いつ気づくのかな~と楽しみながら読んでいた。
彼らの遠慮なくポンポン言い合える関係もいいよね。
『香斎侍従』の面々も、見ている分には面白い。
上司には絶対なりたくないけどね!

受を番として公表するには色々と問題があるだろうけど、実際子どもが生まれたらどうするんだろう。
攻の妃たちが住む母屋で皆で育てるのかなぁ。
時間がかかってもいいから、堂々と夫婦(家族)だと言える環境が整うといいね。